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[代表]シリア代表戦戦評&選手コメント【西川周作・原口元気】

5−0、GK西川周作が完封勝利に貢献
「2018FIFAワールドカップ ロシア」アジア最終予選に向け、1位突破を狙うSAMURAI BLUE(日本代表)。3月24日(木)のアフガニスタン代表戦に続き、ホーム・埼玉スタジアム2002で開催された「2018FIFAワールドカップ ロシア」アジア2次予選兼、「AFCアジアカップUAE2019」予選のシリア代表戦に挑んだ。

浦和レッズから招集されたGK西川周作は先発出場。DF槙野智章と、前の試合に出場したMF柏木陽介はベンチスタートとなった。キャプテンマークは岡崎慎司(レスターシティ/イングランド)が巻いた。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、アフガニスタン代表戦で見せた中盤のダイヤモンド型から変更。長谷部誠(アイントラハトフランクフルト/ドイツ)と山口蛍(ハノーファー96/ドイツ)のダブルボランチ、1列前を右から本田圭佑(ACミラン/イタリア)、香川真司(ボルシアドルトムント/ドイツ)、宇佐美貴史(ガンバ大阪)の3枚とし、中盤を厚くした。前線は、岡崎の1トップ。

立ち上がりから日本がボールを保持し、ゴール前へ迫った。セットプレーを重ねる中で迎えた17分、日本の左CKをシリア代表GKがパンチングでクリアするも、ボールは味方の顔面に当たり、その跳ね返りがゴールマウスの中へ。オウンゴールという、日本にとってはラッキーな形が先制点に結びついた。GK西川は、背負った日本サポーターに向かって力強いガッツポーズを見せた。

大事な試合で優勢に立った日本は、確実に勝利を手繰り寄せるため、猛攻を仕掛けた。だが、ここからゴールが遠かった。岡崎、右サイドバックDF酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)、本田と連続で好機を生むも、ゴールネットを揺らすことができない。37分、西川が大声でチームメイトに檄を飛ばす。前線からの守備、高い位置でボールを奪ってからの攻撃の形はできていたが、前半は1−0で終えた。

後半に入っても、日本は決めきれなかった。我慢の時間が続いた55分、日本にアクシデントが訪れる。ボランチの山口が負傷退場。出血が見られ、顔面打撲のため、都内の病院で精密検査を受けることになった。代わって、浦和レッズOBのMF原口元気(ヘルタベルリン/ドイツ)が緊急投入され、原口はそのままボランチの位置でプレーした。

前半立ち上がりから前がかりでプレーしていた日本。疲労が表れたのか、少々間のびし、目まぐるしくボールが動くようになった。シリア代表も素早い攻守の切り替えから、日本陣内に積極的に攻め入った。61分、本田のヘディングシュートが左ポストをたたいたかと思ったら、62分、シリア代表のミドルシュートが日本のゴールマウスの左ポストをたたき、肝を冷やした。GK西川は「無回転だったこともあるが、相手選手とDFがかぶり、一瞬遅れてしまった」と振り返った。

1−0のスコアのまま訪れた66分、ペナルティエリア上空に高く上がったボールを本田がマイボールにし、中央の香川へ。香川は胸トラップからの技ありのボレーシュートを決め、待望の2点目が記録された。86分には香川が演出する側に。香川→本田とつなげ、本田のヘディングシュートが日本に3点目をもたらした。90分には、香川がシリア代表GKの動きを冷静に見極め、一度は防がれるも、こぼれ球を無人のゴールに流し込み、きょう2得点目の活躍。ダメ押し弾は、アディショナルタイムにも。90+3分、長友佑都(インテル・ミラノ/イタリア)が左サイドを崩し、クロス。ニアサイドで原口元気が頭で合わせた。慣れ親しんだ埼スタのピッチで、原口は短い出場時間ながらも、しっかりと結果を残した。

終わってみれば、5−0の完封勝利。後半、攻められる時間も多かったが、GK西川が体を張って守り、勝利に貢献した。試合前に2次予選突破は決定していたが、日本は1位突破で最終予選に臨むことになった。西川は出場した2次予選全てで完封勝利。「歴史を作れて良かった」と満面の周作スマイルを見せた。

《SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー》
GK:西川周作
DF:酒井高徳・吉田麻也・森重真人・長友佑都
MF:長谷部誠・山口蛍(58分→原口元気)・本田圭佑・香川真司・宇佐美貴史(85分→清武弘嗣)
FW:岡崎慎司(78分→金崎夢生)

《得点者》
17分 オウンゴール
66分 香川真司
86分 本田圭佑
90分 香川真司
90+3分 原口元気

《西川周作》
きょうは何としてでも無失点に抑えたい気持ちがあった。その気持ちが(体を張った守りの)プレーにつながったと思う。特に足に当たったプレーはどこにボールが行ったか分からなかったが、とにかく体に当ててやろうという必死の状態だった。この2次予選、全てゼロに抑えられたことは本当に良かった。

良い攻撃はできていたと思う。前線からのプレスが効き、良い位置でボールを取れていた。それをチームの強みとして今後も続けていくと同時に、後半、前がかりになって体力が奪われてきた時にしっかりとオーガナイズし、自分も声を出して守ることができればと思う。

監督から求められていたGKの動きとして、自分のところで時間を作るよりも、きょうはスピーディーなプレーを意識していた。自分の展開から点も取れて、GKとしては醍醐味(だいごみ)のある得点だった。今後、相手はもっと強くなるし、最終予選もホーム&アウェイでもっと厳しい戦いが待っていると思う。しっかりともっと個人のレベルを上げるというのもそうだし、良い状態を保つことは非常に難しいが、そこにトライして、常に良いプレーをJリーグでも、毎試合できるように準備したい。

《原口元気》
最後にラストプレーで結果が出て良かったと思うし、走っていて良かったと思う。何度も走っていたので、1本でもチャンスがくればと思っていた。スプリントが自分の良さ。それを出せて良かった。出るとしたら、ボランチでプレーしたと思うので準備はしていた。(最終予選に向けては)きょうの前半からテンポよくサッカーができていたし、監督が目指すものは見せられたと思うので、後半に危ないシーンはあったが、しっかりと耐えることもできたし、継続していくこと。今回の期間は良いものになった。自分も、もっと良いものを作っていきたい。もっと得点に絡むプレーがしたい。

(有賀久子)

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