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REDSニュース|「自分を信じて、自分のことを好きになってほしい」。柏木陽介、生徒へ9分間のメッセージ|レッズプレス!!

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「自分を信じて、自分のことを好きになってほしい」。柏木陽介、生徒へ9分間のメッセージ

きょう11月20日(火)、さいたま市内でクラブの地域貢献活動の一環として、小学校訪問が行われた。13回目となる今回はさいたま市立中尾小学校6年生の120人が対象。


トップチームからはキャプテンの柏木陽介、武富孝介、荻原拓也、そして浦和レッズレディースからは池田咲紀子の4選手が参加。



ちなみに武富と池田はともに中尾小学校出身だ。

体育館でドリブルリレーなどのレクリエーションをおよそ45分、行ったのち、4クラスそれぞれの教室に選手1人が担当。

将来の夢が書かれた『夢年表』には漫画家や獣医などの職業とともに、時代だろうか「〇〇大学に入って〇〇を専攻する」「年金をもらって暮らす」「家を売って、海の近くに引っ越す」などより具体的で現実的な夢がつづられていた。

生徒の発表後、今後は選手たちがそれぞれの『これまでとこれから』を語った。


「夢を持っているだけじゃなく、努力することが大事。プラスすきという気持ちがないと夢にはたどり着けない」。

およそ9分間、熱っぽく、そして赤裸々に語る柏木陽介の姿が印象的だった。

サンフレッチェ広島でプロとなって夢をひとつかなえた。夢は新しい夢や目標を増やしていくが、つまづきもあった。22歳で浦和レッズに加入したものの、しばらくして「少し妥協した時期もあった。夢をもってやっていたが、そうしたとき選手としてうまくいかない」と自身を顧みたからこそ分かったことがある。

「壁にぶちあたるが、その壁は乗り越えるための壁。ひとつの壁を乗り越えられなかったら成長はできない。そこでもう無理だと諦めたら、夢はかなわない。たとえ挫折をしても、次に頑張って、壁を越えたら、明るい未来が待っている。その連続で僕はここまでやってきた」。

シーンと静まり返った教室。真剣に聞く生徒のまなざしは、柏木の思いが伝わっている何よりの証拠だ。


現役をあと5年くらい続けたいとした柏木の将来の目標は……クラブのフロント入りと保育園の設立だそうだ。

「自分を信じて、自分のことを好きになってほしい」これが生徒への最後のメッセージとなった。

実は今回の小学校訪問は柏木たっての希望。


「訪問先の小学生が将来、プロになって一緒にピッチに立って『あのとき学校に来てくれました』と言われるようになれればいい。来年は選手全員で学校を回れれば」と語るなど、地域貢献の取り組みは今後も広がりそうだ。

(佐藤亮太)




(c)REDS PRESS