我慢を貫いた45分間の2得点 2−0 浦和リード
J1第22節、埼玉スタジアム2○○2で迎えた大宮アルディージャとの「さいたまダービー」。心配された天気は午後には回復。メインスタンドから見渡すと、ゴール裏に空席を見つけるのが難しいほど、数多くの浦和レッズサポーターが埼スタに駆けつけた。
注目の一戦は18時4分にキックオフの笛が鳴った。前日のゲーム練習を離れていた右の平川忠亮は先発出場。大宮を古巣とする青木拓矢はベンチ入り。阿部勇樹と鈴木啓太のダブルボランチとなった。一方、大宮はムルジャと家長昭博が同時起用された。優勝争い、残留争いを勝ち抜くため、どちらも負けられない戦いだ。
試合開始直後から予想通り、シャドーの柏木陽介を中心に大宮の厳しいマークがついていた。だが、今節の浦和は、終始、焦(じ)れずにボールを動かすことで、巧みにマークを外してチャンスを作っていた。
8分、左シャドーの梅崎司がドリブルでボールを中央へ運び、シュート。相手DFに当たったこぼれ球はコンパクトな陣形を取っていた森脇良太の足もとへ。森脇→平川とつなぎ、平川の鋭いクロスボールに1トップの興梠慎三が頭で合わせた。シュートは惜しくも大宮GK北野貴之に弾かれたが、同じ絵を描いた、狙いある攻撃は表現できた。
17分にはピンチが。GK西川周作の粘りの守備から、相手に最初のCKを与えたが、西川のパンチングではじき、ゴールには寄せつけなかった。
21分、左の宇賀神友弥は低いスピードに乗ったクロスを入れたが、前線が生かし切れず。その後、29〜31分の時間帯は、我慢しながら、じわじわと大宮ゴールへ迫る浦和の姿が見られた。
選手たちはパスをつなぎつつき、アクセントとなる動きを加えて、相手のマークの外しどころを見極めていた。難しい局面ならば、後ろにボールを下げ、やり直し。それを繰り返した。31分、ここだ!というタイミングで阿部がボールを持って上がり、鋭い縦パス。柏木が受けるもボールを持ち直した間にDFに競られ、シュートを打つも、枠を外した。
迎えた33分、左の宇賀神がDFをかわし、シュートを打つと見せかけ、中央へ優しいパスを供給。中央には興梠、その間に梅崎が入り、タイミングを外してシュートを放った。これが待望の先制点となり、浦和がリード。36分には、反撃に出た大宮からボールを奪い、カウンター攻撃を展開。梅崎、左に流れた柏木、柏木の浮き球に興梠が頭で合わせて、2−0とした。
前半の浦和は、度重なるチャンスを迎えるも得点を挙げらずにいた。それでも我慢を貫き、前半45分間を戦った結果が、リードでハーフタイムを迎えることになった。アディショナルタイムで西川が相手のミドル弾をはじいたことも大きい。2−0と2−1では、ハーフタイムでの雰囲気が変わる。変わらないのは、後半立ち上がりが勝負どころだという点。どちらが先に次の1点を決めるか。大宮にはまだ、ズラタン、ムルジャがいる。
※「ハーフタイムダイジェスト」「試合ダイジェスト」は現地取材中の番記者からの速報記事を掲載したものです。得点者などの記録は変更される場合がございますので、「試合詳細」などをご確認ください。
※番記者による試合レビュー「今日のポイント」は、監督・選手への取材終了後に掲載されます。掲載は試合終了から3時間後となります。(取材・通信環境の都合などにより、多少の変動あり)

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