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REDSニュース|地域CL決勝ラウンド第1戦。「最低限の結果」?原直泰率いる沖縄SV、スコアレスドロー発進|レッズプレス!!

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地域CL決勝ラウンド第1戦。「最低限の結果」?原直泰率いる沖縄SV、スコアレスドロー発進

(佐藤亮太)

きょう23日、埼玉県熊谷市で、JFL参入をかけた全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2022(以下・地域CL)が始まった。

この大会は各地域リーグを勝ち上がったチームが地域CL・1次ラウンドに進み、さらに勝ち上がった4チームが決勝ラウンドに進み、総当たり戦でJFL昇格2枠をかけ戦う。

昨季は、岩舘直所属するクリアソン新宿が昇格を決めた。

今季は栃木シティFC、FC刈谷、ブリオベッカ浦安、沖縄SVの4チームで争われ、23日、25日、27日の3日間、熊谷スポーツ文化公園 陸上競技場で行われる。


今回、レッズプレス!!では浦和レッズOBで選手兼監督を務める?原直泰在籍の沖縄SVを中心に取り上げる。

沖縄SVは今季、九州リーグを19勝1分で優勝。

地域CL・1次ラウンドでは2勝1分の勝点「7」で決勝ラウンド進出を決めた。特徴は細かいパスでつなぎながら、味方が積極的にプレーに関与。ショートカウンターとサイドチェンジを多用するチームだ。

初戦は都並敏史監督率いるブリオベッカ浦安(以下・浦安)。時折、強い雨が降るなか、10時45分キックオフした。

5−4−1の沖縄SVは前半、ボールを持たせているのか、出方をうかがっている様子。
浦安に決定機を与えなかったぶん、沖縄SVはチャンスを作れず、前半終了。後半、攻勢に出る浦安に沖縄SVは前半同様、相手を遠ざける守備で対抗。しかし、相変わらず、相手陣内に攻め込む回数は少なく、時間の経過とともに、押し込まれる。

そのなか沖縄SVは後半21分、FW?原がピッチに。左MFのポジションに入った。前に出たい沖縄SVだが、浦安のパワープレーで防戦一方。後半30分、ペナルティエリア内に進入した浦安FW林容平(※浦和レッズユース出身:後半44分までプレー)がシュートを打たれたが、枠外と精度の低さに助けられ、試合は0−0のスコアレスドロー。
勝点「1」を分け合った。


沖縄SVは終始、安定した守備と高い強度を見せたものの、問題は攻撃。

シュートは浦安7本に対し、沖縄SVは3本。しかも後半のシュートはゼロという攻撃のか細さだった。

守れたものの、攻撃がかみあわなかった沖縄SV。
攻撃を仕掛けたが、ミスなどに崩しきれなかった浦安。
両チームともに決して良い内容ではなかった。

試合後の会見で?原監督は「攻撃にもう少し積極的にいきたかった」、「前半、浦安の戻りが速かった分、こちらの前への推進力が遅く、攻撃の機会を失った」、「追い越す動きが欲しかった」、「もうひとつつなぐ、もうひとつ相手をいなせば、シュートまでもっていけた」と反省を口にするとともに「ドローは最低限の結果」と評価。

「(決勝ラウンドは)負けたら終わり」と話すように沖縄SVには狙い通りの引き分けだった。

それがわかるのは試合直後、両チームの選手の表情。

浦安イレブンは「勝てたのにな」という気持ちが表情に出ていたのか、下をむき、うなだれる選手が多かったが、沖縄SVは堂々としたもの。

実際どうなのか。

主将MF秋元和希は「自分たちの理想のサッカーができたかといえばそうではなかった。しかし、ゼロで終えれば、引き分け、少なくとも負けることはない。理想は勝ちたかったが終盤、かなり押し込まれたので、最低限の引き分けの結果。あと2戦につながったという気持ちが大きい」と監督のコメントと違いはない。

引き分け狙いとまではいわないまでも、負けないよう、あるいは3戦通した、割り切った戦いをしていたことがわかる。

監督・選手の言行が一致していることから、チームとしてのまとまり具合、少なくとも初戦に関しては納得づくの戦いができたことが透けて見える。

なお次の試合、栃木シティFC戦は25日に同じ会場、同じ時間に行われる予定だ。




(c)REDS PRESS