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REDSニュース|来季加入内定の青森山田MF武田英寿、2得点を含め、6点中4点に絡む活躍|レッズプレス!!

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来季加入内定の青森山田MF武田英寿、2得点を含め、6点中4点に絡む活躍

第98回全国高校サッカー選手権大会2回戦が各地で行われ、前回大会優勝校の青森山田高はNACK5スタジアム大宮で鳥取県代表の米子北高と対戦した。

40分ハーフで行われた試合は36分、右サイドに流れたMF武田英寿がMF後藤健太にクロス。これにMF松木玖生が打点の高いヘッドで押し込み、青森山田が先制。

後半に入った41分、バックパスの処理の際、相手選手が転倒。この機を逃さなかったMF武田が30メートル独走して前進する。GKの位置を確かめたうえ、ループシュートを決め、2−0とした。

1点返したい米子北は布陣を[4ー4ー2]から[3−4−3]に変更。この変更でゲームの潮目は一気に青森山田へ傾いた。ラインを上げ、前のめりになった米子北の裏のスペースを狙う青森山田は60分、MF武田の直接フリーキックから相手選手のクリアミスを最後はDF神田悠成が押し込み、3点目。62分にはFW田中翔太、68分にはMF後藤健太と8分間で3ゴール。

さらにアディショナルタイムにはPKの判定。これをMF武田がきっちり決め、試合終了。試合は青森山田が6−0の大量得点で米子北を破り、3回戦にコマを進めた。

試合後、青森山田・黒田剛監督は「相手のやってくること(ロングボールを多用する)はわかっていたので、確実に跳ね返し、スキのない守備ができた。そのうち、反撃できると思ったので、焦らず、きっちり取り組ませた。(6−0の大量得点だったが)試合終了前、プレーが雑になった。その部分をもう一度、修正し、奢ることなく、取り組ませた」と振り返った。

来シーズン、浦和レッズ加入内定のMF武田英寿がベールを脱いだ。キャプテンマークを巻いた武田は2得点を含め、6点中、4点に絡むプレーを見せた。

クラブから「柏木陽介の後継者」と期待されているだけに、左足から繰り出されるパスは長短含め、センスが詰まっていた。かといって『王様タイプ』ではなく、トップ下からボランチに下がり、ボールを落ち着かせ、さらに守備でも労を惜しまず、『フォア・ザ・チーム』が印象的だった。

圧巻はチーム2点目。相手のミスを見逃さず、ボールを奪い、一気にゴールへ。相手GKの位置を見極め、あざ笑うかのような技ありループ。武田は「走っていたことが良かった。(ループシュートは)時間があったので迷いはあったが、冷静に決められた」と語った。
技術の高さ。センス。献身性は申し分なかった。

この期待の武田を見ようと会場には浦和レッズサポーターが散見された。期待の表れか、試合後、MF武田にはレッズサポーターからタオルマフラーを手渡された。

これに「もうちょっとボールに絡めればよかった」とまだまだ出来るといった表情。これは視察に訪れた浦和レッズ・辻谷浩幸スカウト部長も同じ。こちらが「まだまだこんなもんじゃないですかね?」と聞くと、辻谷スカウト部長は「そうだね」と一言。本領発揮はこれからのようだ。

なお、3回戦に進んだ青森山田はあす、浦和駒場スタジアムで富山第一と対戦する。お近くのかたはぜひ武田英寿のプレーを生で見て欲しい。

(佐藤亮太)

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