今回、Jリーグの制裁決定はスピードをもっていた。その裏には、村井チェアマンの強いメッセージがあった。「今年は、固定したコアサポーター以外の、1人でも多くの新しい人もお迎えしようと言っていた。当然、外国人の人でも良くて、さまざまな人に来ていただきたいという、私の信念や思いに対して真逆な話だった。いろいろと専門家の意見を求めることもあるが、私の判断として、意志を早く伝えたかった」と語った。
また、子供たちへの影響も考えたと言う。「Jリーグは、子供たちが一番なりたい、将来の職業のナンバーワンだったりする。多くの子供たちに『仲間はずれは、やってはいけないんだ』ということをJリーグは伝える責任があり、Jリーグの100年構想や理念というのは『サッカーに関わらず、豊かなスポーツ文化を広げよう』という信念があったと僕は理解している。多くの関係者にそうしたメッセージ、『仲間はずれは、してはいけないんだ』ということを早く子供たちにも伝えたいという思いが強烈にあった」と語った。
そして、「杓子(しゃくし)定規にルールを解釈して決めたというよりは、相当な葛藤があった。無観客試合はこの日を楽しみに旅行を計画していた家族もいるでしょうし、これにあわせて故郷に帰るプランしていた人もいるでしょう。春になるので行楽予定を立てていた家族連れ、この日しか休みを取ることができないお父ちゃんもいたかもしれない。このために会社を休んでいた人もいるでしょう。そういう意味で、この無観客試合の裏側で、これを楽しみにしていた、全く悪意のない方々の楽しみを全て奪ってしまう判断」と説明。
続けて、「ただ、この辺を曖昧にしていくと、もっともっとサッカーそのものが不信感になっていき、多くの楽しみを将来奪ってしまう可能性もある。多くのサポーターとサッカーの信頼関係を築くためには、短期的なものに目をつぶることよりは、大きな決断をしても将来に、『クリーンで、フェアな日本のサッカー』を明確に打ち出すことの方が、絶対に多くの人に喜んでいただけると思う。きれいごとに聞こえるかもしれないが、数日それを考えて判断とした」と語った。
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