《ミハイロ ペトロヴィッチ監督》
ここ最近、毎試合後、同じようなコメントで始めているが、きょうも気温と湿度が高い中で行われた試合ということで、両チームの選手たちにとって、厳しいゲームであっただろう。非常に厳しい環境下での試合になったが、両チームの選手はベストを尽くして戦ってくれた。きょうは4-1でわれわれが勝利を収めたが、私が見る限りは、スコアほどの差があまりなかったゲームだった。気温の高さは、われわれのチームにとって決して簡単な状況ではない。動きのキレやスペースへの飛び出し、あるいは運動量の部分で、いつも見せられるようなわれわれの戦い、動きは見せられなかった。
ただ、最終的には試合の経過とともに、われわれが質の違いを見せられたゲームであったとも思うし、シーン的にはいくつか後ろからボールを動かしながらスペースに飛び出して得点を奪う、あるいは得点機会を作るという場面はあったゲームだった。それでも途中、動きが少なかったり、積極的に仕掛けることが少なかったり、そういう部分が見受けられた。勝利に対してはよくやってくれたが、内容的にはもっと良い戦いができるゲームであったと思う。(重そうに見えたが、後半に入って動きが上がった。相手が疲れたからか?)前半の途中から重くなったような感じがした。動きにキレがなく、運動量も落ちた時間帯があったのは確かだ。
ハーフタイムに私が選手に伝えたのは、2-1のスコアは危険だということ。前半のように運動量を落としてしまった形で戦えば、危険な状況になるという話はした。こういった気温で戦う中で、走り続けることは決して簡単なことではないと思う。だが、苦しいところを乗り越えると、その後、走れたりするものである。後半の選手たちは、前半の厳しいところを乗り越えたからこそ、さらに自分たちの運動量を上げ、動けたのではないか。
そして、私は監督として、公の場で個人の選手を批判することもなければ、特別褒めることもない監督だが、ここであらためて言わしていただきたい。ここ最近の青木拓矢のプレーは非常に素晴らしい。彼が試合に途中で入ることで、チームは再び活気づくのは間違いない。鹿島アントラーズ、ヴァンフォーレ甲府、そしてきょうと、彼が試合に入ることで停滞していたチームが活性化する、その働きをしてくれている。練習や試合での活躍は、スタメンでプレーしても良いくらい、それに値するくらいのプレーを見せてくれている。どこかで彼を先発で起用したいという思いは、監督して強いものを持っている。しかし、あのポジションは(柏木)陽介と阿部がいるポジションなので、割って入るのは簡単ではないが、まだ続く、長いシーズンの中で必ず、彼がスタートから試合に出て、そしてチームのために貢献してくれる試合は必ず来ると思っている。個人の選手を褒めることはなかなかないが、彼のここ最近の活躍を褒めたいと思うし、続けてほしい。
(有賀久子)
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