(石田達也)
12月20日(月)、公益財団法人日本プロサッカーリーグの2022年度第12回理事会が実施され、その終了後に会見が行われた。
この会見で発表された大きな点は、2024シーズンからJ1、J2、J3の全てのカテゴリーが20クラブになること、そしてリーグカップの大会方式の変更だ。
この決定に伴い各カテゴリーの昇降格の方式も変更された。また、リーグカップ戦はJ1 18チームおよびJ2 2チーム参加のグループステージ・ノックアウト方式から、J1・J2・J3全クラブが参加するノックアウト方式へ変更となる。
J1の2023シーズンは18クラブで争われ、J2への降格は最下位クラブの自動降格による1枠。J2からJ1に3枠が昇格する(上位2クラブ自動昇格&プレーオフ優勝クラブ)。
2024シーズン以降は20クラブへと統一され、J2への降格は下位3クラブの自動降格になるという。
また、2023シーズンのリーグカップ戦は、グループステージJ1・18チームとJ2・22チーム(前年度J1の17位と18位)の20チームを5グループに分け、ホーム&アウェイでの総当たり戦を行い、勝ち上がった8チームによるホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を実施するが、2024シーズンからJ1、J2、J3全クラブが参加するノックアウト方式となる。
今回の変更はJリーグが新たな成長戦略として掲げる2つの成長テーマに基づくものとなっている。「60クラブが、それぞれの地域で輝く」、「トップ層が、ナショナル(グローバル)コンテンツとして輝く」ことが挙げられ、トップカテゴリーである「J1」の価値を最大限に活用すること、リーグカップ戦の大会方式変更により、異なるカテゴリー間での試合を創出し、J2・J3の成長の起爆剤にすることで、Jリーグ全体の価値向上を目指すという。
会見に登壇した野々村芳和チェアマンは「(クラブ数について)様々な方面から考えて減らすことのメリットは出てこない。増やすメリットはフットボール面では若干プラスであり、リーグ価値を上げるビジネス面を考えるとある。競争力が補完できる。J1トップ10になるとお金が入る配分構造にしてあるので、もう一度競争をしていく、その意識が湧き出るようにしたい。18が20になると試合数が増え疲労の懸念もあるが、ルヴァンカップの大会方式を変えてセットにすると試合数が増えることにならない。18が20になると年間を通じてJ1を感じるエリアが増えるのでJ1リーグの価値を上げることができる。ルヴァンカップも60クラブにすることで大会価値も上げられる」と、その意図を述べた。
J1が成長することで、J2・J3を引っ張っていくことで経済効果も見通しての施策であり、リーグ全体の価値向上を目指すという。
また、20クラブに対して3の降格枠については、イングランドやスペインでも同数であり、「Jの歴史をみても、世界的にみても妥当な数字」(野々村チェアマン)。2024シーズン以降は当面、この形式で継続されるという。
そして2024シーズンから、統一されていたフォントからユニフォーム背番号のオリジナルフォントも「費用対効果や視認性が確認された」という点で可能になることも発表された。
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