今月26日、SAJ2022(スポーツアナリティクスジャパン2022)が東京都内で行われた。
このイベントには昨シーズン限りでプロ野球を引退した斎藤佑樹さん、元ロッテの正捕手 里崎智也さんらのほか、各分野のアスリートやアナリストが参加するなか、浦和レッズ西野努TDがオンラインで登壇。
「浦和レッズの3年計画の現在地とテクノロジー活用のリアル」というタイトルでおよそ45分、講演を行った。
テーマは、「データ・数値化の蓄積とその重要性」。
その内容はというと…。
たとえば、いわゆる「良い選手がいる」とする。
では、その選手がどう良い選手なのか、なぜ良い選手なのか。
そうしたものを数値化することで、より具体的に選手の特長を言語化することで浮き彫りにする。
さらに、いまのチームにどのような選手が必要なのか?これも細かく数値化することで、チームのスタイルに照らし合わせることで、選手獲得に生かしている。
補強は競技やクラブに限らず、獲ってみなければわからない、一種の賭けのような要素がある。
そうした非効率な補強はせず、読み取ったデータで選手の特長とともに適正金額での獲得を可能としている。
チーム編成において監督だけに任せないクラブ主導のチーム作りを目指すなか、小泉佳穂、明本考浩をはじめとした国内選手のほか、ユンカー、ショルツ、モーベルグ、そしてシャルクといった外国籍選手の即戦力を獲得したのもデータ活用の効果といえる。
これはチーム作りだけでなく、クラブ作りにも生かされている。
「データを使って客観的に見られることで、誰が、どんな人が入れ替わっても蓄積できる」とブレのないクラブ運営を西野TDは目指している。
その西野TDは日本国内、アジア、その先の世界を見据えている。
「アジアでナンバーワンとなって、クラブワールドカップで世界の強豪を倒したい。ただ、勝つんじゃなくて、対戦相手をデータや分析で丸裸にして戦術的、戦略的にも勝つ。フィジカル、テクニックもそうだが、日本のサッカーが世界で勝つには日本人の持つ知能や知恵、チームとして組織として一丸となって戦える気概、など日本人の強みをフルパワーで出せるようになって初めて戦えると思う」
データの活用と蓄積で浦和はさらなる進化を遂げる。
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