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REDSニュース|日本女子代表「なでしこジャパン」の監督に池田太監督が就任。浦和時代には「勝つ雰囲気をかぎ分けるアンテナを養った」と語る|レッズプレス!!

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日本女子代表「なでしこジャパン」の監督に池田太監督が就任。浦和時代には「勝つ雰囲気をかぎ分けるアンテナを養った」と語る



1日(金)、公益財団法人日本サッカー協会は、日本女子代表「なでしこジャパン」の監督に、現在U―19日本女子代表を率いる池田太氏が就任することを発表した。

この日の夕方に行われたオンライン会見で登壇した池田新監督は「責任の重さと自分への覚悟、そして感謝の気持ちをもっている。ここから未来へとつなげるために、なでしこジャパンを一歩前に進めなければいけない。世界一を奪還する強い気持ちでチーム作りをしたい。世界の女子サッカーの進化のスピードが上がる中で、フィジカルの問題も出ているが、日本人の持つ俊敏性は優っているところで、それも1つのフィジカル。勤勉性、連動性を突き詰めていけば、相手を打ち負かすこともできると思っている。できている部分の強度を上げ、トライする回数を上げ、細部を詰めて、選手が勇敢にダイナミックに戦っていくチームを作りたい」と挨拶。

全身全霊をかけ、この大きなプロジェクトを成し遂げる覚悟だ。

今井純子女子委員長は「違った刺激のもと、継続性を求めていく方が良いと考え、連動性や細部の詰め、チームビルディングが非常に長けていること、ダイナミックなサッカー、日本の良さを違う方向で引き出せると判断した」と話した。

契約は3年間のプロジェクト。「五輪のサイクルを考えている契約」(今井委員長)だと言う。

池田新監督は1993年から1996年まで浦和レッズでプレー。その後、ユース監督やトップチームのコーチなどを歴任。2018年にはU―20日本女子代表を率いてワールドカップを優勝に導いた。

途中、浦和時代に培ったものを問われると「浦和では数多くのタイトルを取る仕事をさせてもらった。勝つチームの雰囲気、それがどうなっていくのか言葉での説明は難しいが、雰囲気をかぎ分けられるアンテナを養えた」と振り返った。

また、現時点でのチームコンセプトを問われると「日本の武器を磨き、それをもって世界に出る」と力強く答えた。

東京五輪ではチームからGK池田咲紀子、DF南萌華、MF塩越柚歩、FW菅澤優衣香が選出された。池田監督新体制となり、現在、WEリーグで好調を維持する浦和からもっと多くの選手が選出されるのか、興味深いところだ。

池田新監督は選手に求める条件を次のように示した。

「一番は自分のパフォーマンスを出し切れる選手。プラス仲間に良い影響を与えられる相乗効果、化学反応をポイントにしたい」。そして「サッカーの喜びや熱を伝えられる選手と戦いたい」と口にした。

東京五輪ではベスト8に終わり、2011年以降、世界一の座から遠ざかっている。今後の青写真について「言葉で言うと優勝を目指し戦っていく。W杯で世界と戦う上で自分たちのストロング、自分たちの修正点を見つけ、大会の中で成長を目指しながら勝っていくことが目標になる」と前を向いた。

なお、池田新監督が率いる代表チームの初陣は11月に海外遠征を予定。そして、そこから来年1月のアジアカップへと挑んでいく予定だ。



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