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REDSニュース|ムアントン ユナイテッド(タイ1部リーグ)とのパートナーシップを結ぶ|レッズプレス!!

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ムアントン ユナイテッド(タイ1部リーグ)とのパートナーシップを結ぶ

(石田達也)

9月16日(木)、浦和レッズはタイ1部リーグに所属するムアントン ユナイテッドとパートナーシップに関する覚書を締結したことを発表した。


ムアントンは浦和と同じ「赤・白・黒」のチームカラー。タイリーグの中でも有数の強豪チームでもあり、これまでJリーグにも多くの選手を輩出。浦和とは2013年のAFCチャンピオンズリーグでも対戦をしたことのあるクラブだ。またタイ国内の大手メディア企業であるサイアム・スポーツ・シンジケートがオーナーを務め、このサイアム・スポーツはJリーグのタイ国内放映権を取得し、毎節放映をしている。

この日の夕方に行われた合同オンライン会見の中で立花洋一代表は提携の背景について「コロナ禍で新たな事業を拡大する必要性があり、特に海外事業を拡大する動きがあった。アジアでタイは魅力的であり、サイアム・スポーツがJリーグの独占放映権を持ち、その傘下にあるクラブと手を結ぶことで、タイ国内で知れ渡るようになり、事業が日本にも影響を及ぼすことを確信し合意に至った。我々には“埼玉と世界を繋げる理念”があり、あらゆる部門でアジア1位を目指すビジョンがある」とスポーツ、文化交流なども含めて発展させる考えだ。

契約期間は5年となり、提携内容の具体的なアクションプランは両クラブ間で協議していくことになるが、内容は次の4点となる。

?選手、コーチを含む人材の知識、アイデア、技術、トレーニング手法などを通じて連携を強め、発展を目指す。
?ニーズに応じた若手選手を中心とした人材交流。
?フットボールセミナーやフレンドリーマッチなどのイベント開催。
?事業開発等の新たなビジネス機会の検討。

戸苅淳フットボール本部長は「自分たちの能力だけでは成長が鈍る。お互い学び合うことで成長のスピードを上げることが狙い。提携により双方がアジアナンバー1を争えるよう切磋琢磨したい。特に若手は日本語の通じない国で自己主張し、出場を勝ち取ること、サッカー以外にも色々なことを学び、人として成長できる機会をもてることを期待している」と話した。

当然、タイからも有望な選手がチームに加入しチームの一員としてプレーすることも大いにあるだろう。

会見の途中、VTRで登場したDF槙野智章は「タッグを組めるのは嬉しい。ACLでムアントンとも試合をしたがサポーターの暖かさ、選手の質の高さにびっくりしている。Jリーグのチームではタイ出身の選手が大暴れしている。お互いが相乗効果を生みレベルアップにつながればいいと思っている」と語った。

立花代表が掲げる“埼玉と世界を繋げる理念”に沿い、サッカー面での質の向上だけではなく、クラブの経営基盤に対しても強化を図っていく。国内の人口減少という課題と向き合い、永続的な成長を狙う浦和のこれからのアジア戦略に注目をしたい。








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