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REDSニュース|三菱重工カップ平川忠亮引退試合。平川、念願のハットトリック。3−2でURAWA☆☆☆LEGENDSが勝利|レッズプレス!!

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三菱重工カップ平川忠亮引退試合。平川、念願のハットトリック。3−2でURAWA☆☆☆LEGENDSが勝利

(佐藤亮太)





《浦和レッズ》
GK塩田仁史
DF田中達也・伊藤敦樹・岩波拓也・明本考浩
MF汰木康也・金子大毅・柴戸海・大久保智明・武田英寿
FW江坂任

《URAWA☆☆☆LEGENDS》
(以下UL)
GK西川周作
DF坪井慶介・田中マルクス闘莉王・槙野智章・宇賀神友弥
MF平川忠亮・那須大亮・小野伸二・柏木陽介・関根貴大
FW興梠慎三

3分、UL宇賀神のクロスから始まったこの試合、両チームが」良い場面を見せた。8分にはUL小野のスルーパスに興梠。12分には前線のUL槙野がシュート。一方、浦和は14分、右サイド大久保のクロスに田中。18分、江坂のクロスに武田。20分に左サイドに流れた江坂→大久保がゴール前にクロス。これを田中が触るもゴールならず。

34分、浦和はゴール正面から江坂とのワンツーで武田がミドルシュートを決めて先制、これには西川も苦笑いだった。

負けじとULは39分、PK判定を得る。これを主役の平川が右スミにきっちり決め同点。さらに44分には左サイドの浮き球を受けた平川がシュート。GK塩田に当たったがそのまま入り逆転。しかし、1分後の45分、浦和は左サイド汰木のクロスに江坂が頭で押し込み、2−2の同点に追いつき前半終了。

試合に花を……というより大声を添えたのが森脇。

「大丈夫、大丈夫。もう1回、もう1回」
「集中切らすな」
「もっと高い位置、ヒラさん」
「行ける、行ける」

監督さながら、ラインギリギリの位置から指示を送る森脇だが、あまりの大声に主審から注意を受け、イエローカードを受けた。ハーフタイムのトークショーでULコーチ土田尚史SDが「森脇うるさすぎ」とクギを刺す場面があった。

後半は両チーム、大幅にメンバー変更。

《URAWA☆☆☆LEGENDS》
GK岩舘直
DF阿部勇樹・田中マルクス闘莉王・内舘秀樹
MF平川忠亮・酒井友之・鈴木啓太・小野伸二・岡野雅行
FW田中達也・永井雄一郎

一方、浦和はアカデミーの選手たちに総入れ替え。先日の会見で平川が『未来に向けた引退試合』という趣旨を語ったが、合点がいった。未来に向けたというのは、いまの現役選手とともにアカデミーの選手に向けたものでもあった。

おそらくアカデミーの選手はレジェンドたちを小さい頃に見た、いや、もしかすると実際に見ていない選手が多いかもしれない。彼らにとって対面する選手は文字や映像で見たことのある選手ばかりのはず。

しかし小野のスルーパス。田中達也のドリブル。野人・岡野のスピード。闘莉王の持つ威圧感、そして平川のスプリントなど、実際に体感できたことは彼らの財産になると言える。数年後、トップチームに昇格した選手に「引退試合に出ていました」という声が聞かれるかもしれない。

そして自身の息子・僚謙くんへ。後半終了間際、父から息子へスルーパス。受けた息子は父同様、スピードに乗ってドリブルを仕掛けシュートを打つもGK正面。惜しくもゴールとはならなかった。

現役選手たち。将来の浦和を担うアカデミーに。そして自身の息子につなぐ引退試合となった。試合は54分、ULがPKの判定を得る。これを平川がGKの逆を突いて右スミに流し込んで追加点。3−2でURAWA☆☆☆LEGENDSが勝利。チームに三菱重工杯が授与され、平川に14つ目のタイトルがもたらされた。なおMVPには浦和からはゴールを挙げた武田英寿が、ULからは平川忠亮がそれぞれ選ばれた。

《交代》
前半36分 柏木陽介→菊池大介
前半41分 宇賀神友弥→森脇良太
前半41分 興梠慎三→李忠成

後半12分 内舘秀樹→堀之内聖
後半16分 岩舘直→都築龍太
後半21分 田中マルクス闘莉王→永田充
後半38分 堀之内聖→堤俊輔
後半38分 都築龍太→山岸範宏
後半38分 田中達也→平川僚謙
後半38分 岡野雅行→相馬崇人








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