25日(金)、柏レイソルから浦和レッズへの完全移籍が発表されたMF江坂任が、ビデオ会議システムZOOMを使ってオンライン会見を行った。
早速赤いユニフォームに袖を通し、記者の質問に答えていく。まず気になる移籍の決断について問われると、「浦和のサッカーとビジョンに魅力を感じた。いち早く合流してチームに馴染んで、しっかりとプレーしたいと思い、このタイミングになった。浦和のスタイルにフィットすると思った。監督の掲げるサッカーを理解して、特長を出したい。タイトルのために自分の力を出したい」と力強く話した。
また西野努TDは獲得に至った理由を次のように話した。
「得点力を上げるため、FWにもっと得点を取ってもらうために必要な選手。ボックス内でボールを引き出しアシスト、得点できる能力が高く、そのプレーを求めている。監督とも合意して獲得に至った」
当然のことながら、江坂についてもチームが求める“補強リスト”の中に入っていた。今月になって急転直下で獲得できる状況になると「早い決断とアクション」を起こしたことが早期契約につながった。
江坂は主にトップ下を主戦場とする。空いたスペースでパスを引き出し、ゴール前に顔を出し、攻撃にアクセントを加える能力を持つ。
「ボールを保持する時間が長いので、そこで多く絡み、後ろと前をつなげるプレーも求められているので出したい」(江坂)。
流動的に入れ替わり、相手ゴールに迫る浦和のスタイルに合致することは間違いない。彼の攻撃的センスは多彩な攻撃を繰り出す一手になるだろう。
気になるのはトップ下で活躍する小泉佳穂との共存だが、江坂は「プレースタイルは違うので特長をしっかり出して監督に認めてもらい、試合に出られるように特長を出してアピールをしたい」と口にする。
前半は小泉、後半に江坂で臨むこともある。そして3バックシステムを使ったならばシャドーとして並び立つことも可能となり選択肢は増える。
リカルド・ロドリゲス監督からは「攻撃の部分で期待をしている。最後の部分の質でゴールに絡んで欲しい」と声をかけられたとのこと。質の高いオプションが増えたことで指揮官もうれしい悲鳴も上げるはずだ。
また柏時代には昨季得点王を獲得したオルンガの得点力を支えてきたが、浦和にもキャスパー・ユンカーや興梠慎三など力のあるストライカーがいる。
「(ストライカーの選手とは)距離感とコミュニケーションが大事。常にストライカーを見て準備をしていいパスを供給したい」(江坂)
また彼は背番号33を選択した。“心機一転”の意味を込め、柏で慣れ親しんだ10ではなく「空いていたこと、ゾロ目だったから(笑)」と理由を口にする。
登録の関係もあり、東京五輪後のデビューになると思われるが、チームの戦力が厚さを増したことで、ACL出場権獲得にも一歩近づいた。
「内容にもこだわり、一番はチームに結果、タイトルに貢献する」。江坂は勝利への原動力になることを誓った。
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