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REDSニュース|「今後も大宮のOBの人たちと力を合わせて、埼玉のサッカーを盛り上げたい」。土田尚史GKコーチ|レッズプレス!!

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「今後も大宮のOBの人たちと力を合わせて、埼玉のサッカーを盛り上げたい」。土田尚史GKコーチ

「今後も大宮のOBの人たちと力を合わせて、埼玉のサッカーを盛り上げたい」。土田尚史GKコーチ9月24日(月)、大宮アルディージャ主催の「クラブ創立20周年記念OBマッチ supported by 竹内電機株式会社」がNACK5スタジアム大宮で開催され、浦和・大宮の歴史を彩ったレジェンドが集った。

午後4時キックオフ。前後半30分ずつの試合は14分に大宮MF大塚真司が先制点を決める。前半終了直前30分、浦和MF酒井友之が決め、追いついた。


1−1の同点のまま、迎えた後半終了直前、MF川辺隆弥に決められ、2−1で終了。

5177人の両サポーターは惜しみない拍手を送った。


試合展開は一方的な大宮ペースだった。そのなか、現役時代同様、セーブを連発していたのが土田尚史GKコーチ。普段から選手たちに伝えていることを体現したプレーの数々。しかし、「全然、動かないですよ」と土田GKコーチ。

また試合を通じ、「負けるわけにはいかないと思いながら、最後は花を持たせるようにしてうまく終わらせることができた」と話すとともに「今後も大宮のOBの人たちと力を合わせて、埼玉のサッカーを盛り上げたい」と抱負を語った。


試合中、沸かせたのが野人こと岡野雅行(ガイナーレ鳥取代表取締役GM)。「思った以上に走れない自分に笑うしかなかった。脳では完全に全員突破している。自分の足にひっかかってしまった」と話したが、皆あの快足を待っていたのは間違いない。


両チームのダービーのはじまりは2000年3月25日、J2第3節。場所は現在の浦和駒場スタジアムで行われた。試合はMF小野伸二のPKにより1−0で浦和が勝利。ここからダービーの歴史が始まった。


この初めてのダービーで先発出場し、きょうのピッチにも立った浦和ただひとりの選手が内舘秀樹(現:浦和レッズジュニアユースコーチ)だった。「長くクラブにいさせてもらっていることが一番、こういった巡りあわせの機会を作ってもらい、とてもありがたい。大宮OBとは久しぶりの顔ぶれが多かったので懐かしく思えた」と語った。

またメンバーには浦和、大宮両チームに在籍していた選手も多い。そのひとりが現在、水戸ホーリーホック強化部長の西村卓朗。

「選手のときのさいまたダービーは自分にとっても特別だった。大宮が05年に昇格したとき、公式戦で浦和と5回、対戦したから」と思い入れも強い。

また「試合が終わって、みんなが感じることだと思うが、サッカー選手としての時間は貴重であり、スタジアムは非日常的な場所だった。今回、このタイミングで行われたことで仲間にも再会できて、みんな楽しみにしていたと思う」とOBマッチの意義を語った。


懐かしいのは選手だけでなくサポーターも同じ。かつてのユニフォームに袖を通し、懐かしい選手のチャントを歌う。


いつもは殺伐としているさいたまダービーの風景だが、きょうはこれまでの、そしてこれからの歴史を感じるひと時だった。

(佐藤亮太)



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