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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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サイドがまったく機能しなかった。両足でクロスを上げられないとDFはラク(J1第16節・町田戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:5月26日(日)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1リーグ第16節、FC町田ゼルビア戦は1−2でレッズが敗れました。


都築:非常に残念な試合になりましたね。最初の20分くらいは、町田のプレッシャーにどう対応するかという感じでしたが、レッズがボールを回し始めて、町田もだんだんとプレッシャーがかけられなくなっていました。

町田としては、西川周作選手から安居海渡選手にパスを入れられるのが嫌だったんじゃないかと思います。そこが通るようになってから、プレッシャーが緩くなったところはありました。20分過ぎからは、ほぼほぼレッズのペースだったと思います。

うまくボールを回せて、安居選手らの中盤も前を向けるようになりましたし、プレッシャーにしっかり対応できたと思います。西川選手のところから、プレッシャーを超えてレッズの中盤の真ん中にパスを出せる質が効いていたと思います。

町田もやりづらくなって、プレッシャーをかけられなくなったことでレッズにとっていい形にはなっていたのですが、その先の質ですね。そこから先は、少なくともうまくはいっていなかったかなと思います。

シュートが何本かありましたが、フィニッシュへのもっていきかたは課題でした。チアゴ・サンタナ選手のポストプレーや周りの選手の動きなど、いい展開もあったのですが、伊藤敦樹選手の左足シュート以外に何本あったかというと、チャンスが多くはありませんでした。

相手がいやがる崩しをもうちょっと見たかったですし、ボールは支配しているけど、決定的なチャンスは少なかった。前田直輝選手の仕掛けは勝負どころだと思いますが、10回に1回くらい抜けるかという仕掛けでした。

彼が仕掛けきらずに、セカンドラインに落としてからのチャンスもあまりなかった。前田選手がもうちょっと質を上げていかないと、何も起こらなくなってしまいます。奪われてカウンターを受けるのがパターンになってしまっています。

中島翔哉選手が最近よくなっていたのは、・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS