完璧な試合。ファブリシオはシンプルにプレーするのがいい(J1第18節・広島戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の田中直希記者です。
RP:7月28日(土)にエディオンスタジアム広島で行われた明治安田生命J1第18節・サンフレッチェ広島戦は4−1で勝利。これで再開後、2勝1分と好調です。
都築:いい試合だった。まず、ボールを奪う位置がよかったのと、それとファブリシオ。かなり運動量も多いし、技術も高い。いまは興梠選手の下でシャドーの位置でプレーしている。本来はもう少し前でプレーしたいのだとは思うが、興梠とのコンビネーションでいい仕事をしている。ボールをとって、カウンターの起点にもなっている。それにタメを作れるし、キープ力があるから奪われない。シンプルにプレーしているのがいい。ボールをもったらゴールへ向かうところも含めて、得点にかなり絡んでいた。
RP:ゴールシーンもいい形の連続でした。流れの中からの得点はひさびさです。
都築:1点目は武藤選手とのファブリシオの関わりで崩した。武藤、ファブリシオ、武藤、そして興梠という流れだったと思う。細かいところでの崩しにファブリシオは関われる。最後は良いパスを武藤が出した。あれは、受けるときから興梠にパスを出すと決めていたのだと思う。
チームとして、セカンドボールを拾えていたのも大きかった。高い位置で奪ってカウンターが1点目の形。だから興梠が一番いい形で受けられた。
RP:浦和ペースが続きましたよね。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。