崩すための連係が出せていると思う。特に前半は右サイドが良かった(J1第8節・清水戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の田中直希記者です。
RP:4月15日(日)に行われた明治安田生命J1第8節・清水エスパルス戦は2−1で勝利。これでリーグ戦3連勝です。
都築:いい試合だった。まずポゼッション率がかなり高く、特に前半はボールを支配していた。攻撃は右サイドが中心。中盤でボールをスムーズにつなげるようになり、それによってサイドの攻撃も生きていた。右サイドに入っている橋岡は、前にアグレッシブに行く。前にスペースがあるとドリブルでしかけていた。そのドリブルは効果的だった。彼はボールを奪う能力が高く、人にも強い。かなり良かった。彼のいた右サイドだけでなく、左サイドも使えていて、攻撃のバリエーションが増えていると感じる。
RP:前半開始早々にアクシデントがありましたね。
都築:マウリシオがけがで交代せざるをえなくなった。どうなるのか…と思ったけれど、前半は攻められることが特になかった。それは、前線からの守備、追い込みが機能していたからだと思う。
前半にはミドルシュートを打つ回数も多かった。その意識をもってプレーできていると思う。ミドルシュートで1点くらい入ればいいが、意識が高くなっているのは確かだ。
攻撃の崩し方として、以前までは個の力、ロングボールが多かった。いまは攻撃に人数をかけて、一人が動き出したら周りもそれに連動して動いている。崩すための連係が出せていると思う。特に右サイドが前半は良かった。
RP:得点場面についてはいかがでしょうか?
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。