攻めのバリエーションを増やさないと厳しい(J1第4節・横浜FM戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の田中直希記者です。
RP:3月18日(日)に行われた明治安田生命J1第4節・横浜F・マリノス戦は0−1で敗れました。いまだリーグ戦未勝利です。
都築:残念ですね…。横浜FMは、序盤から勢いのあるサッカーをしてきた。あのサッカーは、レッズとしてはよく分かっていたはずなのだが…。それは、ペトロヴィッチ監督のサッカーに近いから。
まず、レッズとしての試合への臨み方としては悪くはなかった。いまやれることをやったと思うが、相手がビルドアップしてくるところで、うまく奪えなかった。レッズの攻撃はカウンター気味になっていた。守備面では、失点シーン以外では最終的なところで守れてはいたが、やらせていはいけないところでやらせてしまった印象がある。
RP:痛かった失点シーン。あの場面はサイドハーフに移っていた興梠慎三選手の裏を最後に取られました。
都築:そう、興梠があそこまでついていった。興梠があそこまで戻ってこないといけないということは、バランスが崩れていたということ。まず、相手の山中亮輔が左サイドから中にドリブルしてきたところで、簡単に侵入させてしまっている。中の人数は足りていたわけで、一人でも付いていけていたら…。最後、槙野が興梠のカバーに入って間に合わなかったけれど、それも間に合っていたかもしれない。チェックに誰も行けなかった流れで槙野が最後に間に合わせるのは難しい。あの距離で、遅れて後ろからディフェンスしても間に合わない。
RP:攻撃面についてはいかがでしょう。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。