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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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相手の最終ラインには、付け入る隙がある。なんとか、勝って優勝してほしい(ACL決勝第1戦・アルヒラル戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:11月18日(土)にサウジアラビア、リヤドのキング・ファハド国際スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦、アル・ヒラル戦は1-1の引き分けに終わりました。アウェイゴールを奪っての引き分けは浦和レッズにとって上々の結果ではないでしょうか。
都築:結果は良かったと思うけど、相手が良かった。相手は相当に強い。上海上港よりもさらに組織がしっかりしていて、個人の能力も高い。びっくりするぐらい、明らかに良いチームだった。最初はどう戦うのかなと思っていたけど、終始、相手の圧力があって、攻撃は何もできなかった。それをしっかり見極めて戦い方を相手に合わせたというか相手モードにしたことは結果的に良かったと思う。

RP:選手たちも言っていましたが、上海上港よりも強いチームと言って差し支えないかもしれません。
都築:アル・ヒラルは攻撃の時にかなり速い。特にサイドを使った時の攻撃。だから迂闊(うかつ)に攻めに行って中途半端に取られた時のカウンターはすごく怖い。受けて、常に正面を向いてディフェンスできる、準備した状態でディフェンスできる状態を作ったことが引き分けに持ち込めた大きな要因だった。かなり守備的だったのは否めないけど、あの試合に関しては結果が良かったというのはあるし、西川(周作)選手と相手のゴール前でのミスに助けられた部分もかなりあった。

RP:レッズとしてはよく耐えていましたが、失点してもおかしくないプレーも少なくありませんでした。

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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS