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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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今回はレッズのシステムと采配勝ちかなという感じ(ACL準決勝第1戦・上海上港戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:9月27日(水)に上海体育場で行われたAFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦、上海上港戦は1−1の引き分けに終わりました。浦和レッズにとってはアウェイゴールを奪っての引き分けというのは上々の結果と言えると思います。
都築:良い試合だった。4バックで阿部(勇樹)選手が最終ラインに入ったということはかなり守備的に来るかなと思ったけど、槙野(智章)選手がフッキ選手にほぼマンマークぎみでついて、その後のバランスは気になったけど、槙野選手のところでつぶせていたし、ディフェンスとしてはそんなに苦労はしなかったのかなと思う。失点のシーンと西川(周作)選手がはじいたミドルシュートは、下がりすぎてプレッシャーにいけなくなって甘くなってしまった。その点はフォーメーションとやり方でしょうがないところもあると思うけど、相手が相手なので危険。でも1−1というのは良い結果だったと思う。攻撃は回数こそ多くなかったけど、質は良かったと思う。ただ、上海上港の守備は甘い。そこが弱点なのかなと思う。メンバー(GKとDF2人)が出場停止だったのもあるかもれないが、そこは第2戦も突けるんじゃないかと思う。西川選手中心によく守った。それにしても失点シーン…。

RP:青木拓矢選手が弾き飛ばされ、槙野選手がかわされ、とんでもないミドルシュートを叩き込まれてしまいました。
都築:振り切られたあとに行けなかったというところかな。あそこでフリーで打たせるとああいうシュートが飛んでくる。挟みにいったけど結局は個人で打開された。ほかにもピンチでプレッシャーを掛けられない場面があったけど、そういうのは次も命取りになる。でも上海上港の攻撃は結局、個人技という感じがする。連係があったとしても2人ぐらい。なので守りやすいは守りやすいと思う。次もフッキに槙野選手が付くのかどうかは分からないけど、そこである程度、頑張れれば良い試合はできると思う。

RP:負傷していた柏木陽介選手、ラファエルシルバ選手が復帰しました。

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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS