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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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悪かったところが消えきらずに、良かったところが消えてしまった感じ(J1第27節・鳥栖戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:9月23日(土)に埼玉スタジアム2◯◯2で行われた明治安田生命J1第27節、サガン鳥栖戦は2−2の引き分けに終わりました。
都築:まずは何と言っても立ち上がりの失点のところ。あれは絶対にやってはいけない。ラインもバラバラだし、人にもつけていない。逆サイドに二人ぐらい上がってきたところを後ろから二人で追いかけていた。中盤から出されたこともポイントだけど、遠藤(航)選手が一人で余っていたことを考えると、しっかりとラインを作って対応しておかないとああなってしまうのかなと。シュートはうまかったけど、レッズとしてはあそこに至るまでの展開のほうが大事。1分も経っていない時に入れられているし、入り方の問題だったと思う。あの失点でかなり苦しめられた。

RP:失点後も、前半は失点していてもおかしくないピンチが複数回ありましたね。
都築:その後も前半は2本、ポストに当たったシュートがあったけど、相手の決定的なチャンスになるときはレッズのミスから。1点目が尾を引いていたと思う。失点直後のポストに当たったシーンも誰が何をするかがはっきりしていないし、ゴチャゴチャっとしたこぼれ球を打たれたような形だった。5分ぐらいまでそういうプレーが続いて、それからはだいぶ追いついたけど、鳥栖が戦術として徹底的に引いて、(ビクトル)イバルボ選手頼みで小野(裕二)選手や田川(享介)選手が絡んだときに攻撃になるというワンパターンだったけど、攻撃されているときはイバルボ選手を抑えるのに苦労していた。

RP:
イバルボ選手には起点を作られていましたね。

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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS