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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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高木俊幸選手のゴールは必然的だったと思う(ACL準々決勝第2戦・川崎F戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:9月13日(水)に埼玉スタジアム2◯◯2で行われたAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦・川崎フロンターレ戦は浦和レッズが4−1で勝利し、2戦合計5−4として見事に逆転勝利を果たしました。
都築:結果は最高。内容も最高…だったけど、(川崎Fが)一人退場したことがかなりポイントだったというのはある。あそこで川崎Fが戦い方をはっきりさせちゃったというのがレッズにとっては有利になった。川崎Fが受けに回ったから、そこが一番のポイントだったと思うけど、そこに至るまでもどちらかと言えば川崎Fは守ろうとしていたし、レッズの方が勢いを持って攻めていた。そんななかで失点してしまったということで、レッズのプランは変わったと思うし、川崎Fはなおさら「守れるな」っていう雰囲気になったと思う。

RP:最低でも2−0、先に点を取られれば3点以上が必要となる苦しい状況のなか、19分と早い時間帯に失点を許してしまいました。
都築:完全に隙を突かれた。2つのミス…3つかな、ミスが重なった。出し手のところのプレッシャーと槙野(智章)選手のポジションと西川(周作)選手。西川選手のところはバウンドの難しさもあったかもしれないけど、大きくジャンル分けするとミスになってしまう。でも槙野選手のポジションが大きなポイントだったと思う。ボールしか見ていないし、もっと言うと出し手にプレッシャーが掛かっていないのだったら、そのポジショニングがあるはず。プレッシャーが掛かっていないとなると、もう少し人に対して付かないといけないと思うし、ボールホルダーにプレッシャーが掛かっていなくて、槙野選手はボールばかり見てしまって、裏に抜けてきたボールがああいうバウンドで。最大というか、この試合で唯一と言っていいぐらいの反省点だと思う。

RP:これで延長に持ち込むにも3点、90分以内に勝利するためには4点が必要というさらに苦しい状況になりましたが、35分の興梠慎三選手のゴールで反撃の狼煙を上げました。・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS