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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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柏木選手が起点になってボールをさばいたほうが攻撃は良くなる(J1第25節・柏戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:9月9日(土)に埼玉スタジアム2◯◯2で行われた明治安田生命J1第25節、柏レイソル戦は0−2で浦和レッズが敗戦してしまいました。これまでとは異なる「4-1-4−1」で試合に臨みましたが、堀孝史監督就任後、リーグ戦では初黒星となってしまいました。
都築:フォーメーションを変えて4バックでやったなかでどういう形になるのかと思っていたけど、前半は柏がそこまで前から来ずに引いた状態からのスタートだったのでポゼッションはできた感覚があるし、守備でも常に数滴優位を作れていた。中盤がないような形だったけど、前半は悪くなかった。中盤がないということでは両サイドが前線に吸収されたというか、相手の最終ラインに4枚ぐらい並んでいた。

RP:その辺りはこれまでの攻撃と大きな変化はありませんでしたね。
都築:その選手たちの動き出しの質で、引いてもらえば中盤ができるし、裏に抜ける動きも少なかったと思う。それは柏としては守りやすかったんじゃないかと思う。柏木(陽介)選手が入ると中盤に常に一人いて、柏木選手がボールを持つとほかの選手が動き出すという形だけど、中盤に人がいないから裏のスペースを狙ったボールが多くなってしまう。下がってもらうシーンもあったけど、前を向ければいいけど結局は戻して作り直すことが多かった。そうなったときにサイドを使わないといけない。槙野(智章)選手は左サイドで上がって攻撃に絡んでいたけど、そんなに効果的な攻撃はできなかった。そうは言っても裏に抜けてチャンスになった展開もある。ラファエルシルバ選手の1対1とか。柏が中盤からプレッシャーを掛けてくることもそれほどなかったので、ある程度は前まで運べた。運ぶときの質の問題はあったと思うけど、前半はレッズのほうがチャンスは多かった。

RP:決定機はありましたし、それを決めていれば…という試合でもありました。

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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS