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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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コメントしづらい試合(CS決勝第1戦・鹿島戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:11月29日(火)に県立カシマサッカースタジアムで行われた明治安田生命Jリーグ2016チャンピオンシップ決勝第1戦、浦和レッズが1‐0で鹿島アントラーズに勝利を収めました。アウェイでの大きな先勝でしたね。

都築:デカい勝利だった。内容も前半は凄(すご)く良くて、パスをつないでつないで、という感じではなかったけど、動き出しも常に鹿島より良かったし、プレッシャーの掛け方も良かった。試合を通してそうだったし、時間帯によってはディフェンスラインが下がってしまったけど、全体で点を取らせない意識はあったし、ショートカウンターやカウンターになった時に迫力があった。相手もしっかり抑えていていたので、そういう意味では良い試合だったと思うけど、それを含めて勝ったっていうのは一番良い結果だった。

RP:都築さんのおっしゃる通り、前半は特に良い展開でしたが、なかなかチャンスを作れない展開も続きました。

都築:だから引き分けかなと思っていたけど、PKを決めて勝つことができた。レッズにとってはかなりデカいと思うし、逆に鹿島にとっては最悪の結果。試合の特徴としては、全体的にレッズの攻撃的なところに関しては足りなかったし、逆に点を取ってからは鹿島に押された。ただ、金崎(夢生)選手はかなり潰(つぶ)しに行っていたので、そこがアントラーズも点を取られるまで何もできなかったところだと思う。

RP:お互いに気迫はかなり出ていましたが、チャンスもそれほど多くなく……。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS