森脇良太の良さが分かってきた(2nd第11節・鳥栖戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。
RP:9月10日(土)に行われた明治安田生命J1セカンドステージ第11節・サガン鳥栖戦は、2-0で浦和レッズが勝利を収めました。2ndステージの上位対決でしたが、完勝だったと思います。
都築:緊迫したというか、首位攻防戦という意味では緊張感のある試合だった。鳥栖は「ディフェンスから」というチームで運動量も多いと思っていたけど、それは最初の数分だけだったかな。鳥栖の最初のシュートまではある程度、緊張感があったと思うけど、ふたを開けてみたら鳥栖がダメダメだった(苦笑)。そういう意味でレッズは楽だったと思う。鳥栖の中盤のプレスが一切なくて、浦和としてはボールを中盤からつないでいくサッカーじゃなかったけど、サイドチェンジを含めてある程度長いボールを使いながら、得点シーンでは関根(貴大)選手に良いボールが出たし、宇賀神(友弥)選手も良い動きができていた。
RP:1点目は柏木陽介選手から関根選手に長いボールが出て、右から中央につないで崩しながら最後は宇賀神選手がミドルシュートを決めました。
都築:鳥栖の守り方はあれを意識してやったと思う。最終ラインでブロックを作るという。ただ、それが裏目に出て、浦和としてはやりやすかった。その展開が後半のラスト15分ぐらいまで続いた。その中で一番良かったのは、レッズがちゃんと判断していたこと。1点目は柏木選手がかなり低い位置で受けてドリブルでスルスルと上がっていったところから始まった。2点目も遅れてプレッシャーが来たけど阿部(勇樹)選手がボールを前に運べた。
RP:鳥栖も立ち上がりは引いて守備を固めるのではなくプレッシャーを掛けに行こうとしていた印象はあります。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。