守備の課題が攻撃にも悪影響を与えた(2nd第10節・神戸戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。
RP:8月27日(土)にノエビアスタジアム神戸で行われた明治安田生命J1セカンドステージ第10節・ヴィッセル神戸戦は、1-2で浦和レッズが敗れました。鬼門を突破できず、リーグ戦連敗です。
都築:絶対連敗しちゃいけないゲームだったけど、結果は残念だった。相手がミラーゲームでやってきて、自分たちでボールポゼッションしようと思えば、かなりできた試合だったと思うし、ある程度はできていた。しかし、相手のやり方は、前3人にプラスしてニウトンが入ってくると、攻撃の厚みが増した。
1失点目に関しては柏木(陽介)選手のパスが、これは永遠の課題だけど、受け手と出し手の呼吸が合わなかった。ただ、プレッシャーがそれほどない中で、あそこまでリスクの高いパスが必要だったのか。
RP:積極的ではありましたが、リスクの高いプレーでもありました。
都築:DFも一瞬上がっていったから、柏木選手が取られた後のポジションがかなり悪かった。「まさか取られないだろう」というような守り方、というか配置だった。常にみんながボールを見ながらつなぐことは大事だけど、「まさか」ということが起きてしまった。
相手は取ってからパス2本。それでもう得点になるというのは効率が良かった。浦和としては、しっかりディフェンスをしながら、というわけじゃないけど、特にあの場面だったら確実なプレーをやるべきなんじゃないか、という気がする。
RP:奪われた後の守備の対応も良くなかったですが、まずは攻撃に出るポジション取りをしていたことが原因だったのですね。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。