特筆すべき宇賀神&槙野の連係(2nd第8節・名古屋戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。
RP:8月13日(土)に豊田スタジアムで行われた明治安田生命J1セカンドステージ第8節・名古屋グランパス戦は、2-0で浦和レッズが勝利を収めました。
都築:ある程度ボールを支配している中で、グランパスが縦に速い時はディフェンスも危なかった。名古屋の攻撃は決定的なところまでは行っていないけど、サイドを入れながらも真ん中の攻撃は怖かった。そうは言っても、そんなに危ない場面が多かったわけではない。
特に良かったのは、永井(謙佑)選手にボールが入った瞬間にかなり厳しく行っていたこと。スピードに乗らせないように、しっかり守備をしていたかなと思う。そこである程度ピンチもなくなったと思うし、ピンチになる前の守備がうまく行っていたと感じる。レッズもボールを支配して良い形を何回も作っていたけど、得点の匂いがそれほどしなかった。楢崎(正剛)選手が特別に良いプレーをしたわけでもなかったと思うし、槙野(智章)選手がセットプレーでマークを完全に外してフリーになったのは決定的だった。悪くはなかったけど良くもなかったという感じ。
RP:名古屋も決して守備一辺倒ではありませんでした。
都築:ディフェンス面でも名古屋の気迫の方が目立った。名古屋も意外とディフェンスラインでボールを回してきた。ぎこちないけど、そこでレッズが奪いに行くのか引くのか、全体のやりにくさは感じた。そんな中でも一番のハイライトだったと思うけど、しっかり良い形で点が取れた。しかも最高の時間帯に。それが勝負を決めた感じがする。名古屋はもっと粘りたかっただろうけど、浦和がしっかり崩した。
RP:高木俊幸選手のパスを受けた柏木陽介選手がスルーパスを出し、武藤雄樹選手がしっかり決めました。
都築:武藤選手のシュートも良かったけど、あそこだけ名古屋のマークが緩んだ。安田(理大)選手がもっと絞らないといけないと思ったけど、武藤選手が良いポジションを取って、柏木選手もよく見ていた。
RP:前半終了間際の得点でリードして、後半を迎えました。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。