GKが一対一の場面を迎える原因(2nd第2節・柏戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。
RP:7月9日(土)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1セカンドステージ第2節・柏レイソル戦は、2-0で浦和レッズが勝利を収めました。これで1stステージから続く連勝が4に伸びました。
都築:良い勝ちだったと思う。前半はレイソルの方が良かった。中盤でのビルドアップもそうだし、前線の動き出しもそうだし、レイソルは非常に良かった。それに対してレッズはしっかりとした組織で守って、最後の局面は個人で守るみたいな。そのバランスがしっかりできていた。ボールポゼッションのパーセンテージは分からないけど、前半はレイソルが主導権を握ったかな。レッズのチャンスは得点の前にサイドからDFがかぶって李(忠成)選手がフリーで迎えた場面。あれもカウンターだったし、長い距離のカウンターが結構あった。
RP:柏にもチャンスを作られていましたね。
都築:レッズの課題かなと思うのは、裏に1本出された時のディフェンスラインの準備と、パスを出す選手に対するプレッシャー。コンパクトにしているならパスの出し手にしっかりプレッシャーを掛けないと、フリーだと良いパスが出るし、受け手もフリーで出ると思うと動き出しやすい。後半は何本か西川(周作)選手が一対一になる場面があった。アビスパ福岡戦でPKになったシーンもそうだった。
RP:そういうシーンが最近はよく見られると思います。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。