ミスをした選手が目立ってしまうが……(1st第13節・FC東京戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。
RP:6月22日(水)に行われた明治安田生命J1ファーストステージ第13節・FC東京戦は、3-2で浦和レッズが勝利を収めました。リーグ戦6試合ぶりの白星で連敗を3で止めました。
都築:結果オーライ、じゃないけど、勝って良かった。前半と後半は全く違うサッカーだったと思う。後半はFC東京かなり引いてくれたからカウンターは怖かったけど、9割方……、8割方ぐらいかな? ほぼレッズペースだった。前半は逆とまでは言わないけど、サイドを使ってクロスを中で合わせる形は良かった。両サイド満遍なく、最近はなかなか使えていなかった左の宇賀神(友弥)選手も含めて攻撃の形は作れていた。全体的に良くなかったのは守備とビルドアップからの攻撃の作り。
RP:その辺りの問題で失点を重ねてしまいましたね。
都築:失点シーンもそうだけど、1点目に関しては阿部(勇樹)選手のところで奪われてしまった。何度も言っているけど、レッズがスムーズにビルドアップができる時は何個もパスコースがあって、顔を上げたらバックパスを含めて3つぐらいある。あの阿部選手の場面は前は向けないし、バックパスを下げるにしても「下げてもいいよ」という体制が取れていなかった。危ないと思った時には大きく蹴っておけばいいという選択肢もあるけど、それはレッズにはほとんどない。それを分かっていてFC東京も狙っていたのは間違いない。
RP:2失点目はいかがだったでしょう?
都築:2失点目もサイドチェンジされた時の宇賀神選手の対応が良くなかった。ブロックで守ろうというスタンスだったのもあるし、サイドチェンジを出された時に阿部選手もズレてこないといけない。詰めも甘いしマークもつけていないと、ああいう失点になってしまう。前半は阿部選手が良くなかった。ビルドアップも含めて。疲れもあるだろうけど、今回の試合に関しては課題でもある。ただ、阿部選手が目立っただけで前半は攻撃に入った時は良かったけど、全体的に良くなかった。
RP:後半は都築さんもおっしゃったように流れが一変しました。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。