(有賀久子)



“ホーム国立”で見せた浦和レッズの姿は、あらゆるプレーが能動的だった

国立競技場で見せた浦和レッズの姿は、あらゆるプレーが能動的だった。

ボールを奪いに行くこと。ゴールを取りに行くこと。少し深くなっても、3点目を狙うスキを見つけること。アディショナルタイム5分間のみの出場となった関根貴大も長倉幹樹も、相手陣内で嫌がるプレーをし続けた。

個人的には、95分に長倉が見せた、GK谷晃生へのプレッシャーから始まる、わずか30秒の一連の攻撃にも、心が踊るものがあった。この試合全体を凝縮したかのような30秒間だったからだ。

長倉のセンターフォワードとしての献身的なブロック。浮き球となったルーズボールに対して、関根と後方からダッシュで石原広教が追いついた。相手のスローインの繋ぎに、またも長倉が、そして関根が、連続してプレッシャーをかける。苦し紛れのロングボールをマリウス ホイブラーテンが処理し、サミュエル ク?スタフソンに繋ぐ。サミュエルの真骨頂である守備のかわし方とボールを受けに来る長倉。同時に、前方へ仕掛ける関根と松本泰志。ここでオフサイドになって相手ボールにはなったが、最後のクロス対応も、ゴール前に人数をかけ、クリアした。

そして、タイムアップの笛。FC町田ゼルビアに2対0でクリーンシートで勝利した。

これらの一連の動き。先発メンバーは、試合の立ち上がりから90分間、繰り返した。

松尾佑介の献身性、渡邊凌磨と松尾の攻守における縦関係、安居海渡のセカンドボールへの意識の早さ、ダニーロ ボザの守備と奪ったあとの前進、マテウス サヴィオと金子拓郎の運動量が武器の上下運動は、攻撃も守備も助けた。長沼洋一のボールの引き受け方と攻撃参加のセンスも光り、サイドバックゴールに期待が高まった。そして松本だけではなく、原口元気も途中交代での役割を果たし、流れをキープした。

そして、ゴールと勝利を引き寄せたGK西川周作の、果敢で、かつ丁寧なセービングと攻撃参加。J1通算634試合目、201試合目のクリーンシートの西川。これまで関根がターゲットだったが、鹿島アントラーズ戦での金子であったり、今節の凌磨であったり、だんだんと攻撃の幅が広がっているのが嬉しい。

今節は、準備してきたこと、意識したことを抜かりなく表現した。対戦相手で注意点は変わり、まだまだ相手陣内に押しこんだ時の攻撃には改善を要するが、それでも相手を浦和レッズのペースに引きこみ、こういう試合を見せ続ければ、選手たちのハツラツとした姿を感じられるだろう。

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試合レポート|J1第10節・町田戦=ポイント|レッズプレス!!

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J1第10節・町田戦=ポイント

(有賀久子)



“ホーム国立”で見せた浦和レッズの姿は、あらゆるプレーが能動的だった

国立競技場で見せた浦和レッズの姿は、あらゆるプレーが能動的だった。

ボールを奪いに行くこと。ゴールを取りに行くこと。少し深くなっても、3点目を狙うスキを見つけること。アディショナルタイム5分間のみの出場となった関根貴大も長倉幹樹も、相手陣内で嫌がるプレーをし続けた。

個人的には、95分に長倉が見せた、GK谷晃生へのプレッシャーから始まる、わずか30秒の一連の攻撃にも、心が踊るものがあった。この試合全体を凝縮したかのような30秒間だったからだ。

長倉のセンターフォワードとしての献身的なブロック。浮き球となったルーズボールに対して、関根と後方からダッシュで石原広教が追いついた。相手のスローインの繋ぎに、またも長倉が、そして関根が、連続してプレッシャーをかける。苦し紛れのロングボールをマリウス ホイブラーテンが処理し、サミュエル ク?スタフソンに繋ぐ。サミュエルの真骨頂である守備のかわし方とボールを受けに来る長倉。同時に、前方へ仕掛ける関根と松本泰志。ここでオフサイドになって相手ボールにはなったが、最後のクロス対応も、ゴール前に人数をかけ、クリアした。

そして、タイムアップの笛。FC町田ゼルビアに2対0でクリーンシートで勝利した。

これらの一連の動き。先発メンバーは、試合の立ち上がりから90分間、繰り返した。

松尾佑介の献身性、渡邊凌磨と松尾の攻守における縦関係、安居海渡のセカンドボールへの意識の早さ、ダニーロ ボザの守備と奪ったあとの前進、マテウス サヴィオと金子拓郎の運動量が武器の上下運動は、攻撃も守備も助けた。長沼洋一のボールの引き受け方と攻撃参加のセンスも光り、サイドバックゴールに期待が高まった。そして松本だけではなく、原口元気も途中交代での役割を果たし、流れをキープした。

そして、ゴールと勝利を引き寄せたGK西川周作の、果敢で、かつ丁寧なセービングと攻撃参加。J1通算634試合目、201試合目のクリーンシートの西川。これまで関根がターゲットだったが、鹿島アントラーズ戦での金子であったり、今節の凌磨であったり、だんだんと攻撃の幅が広がっているのが嬉しい。

今節は、準備してきたこと、意識したことを抜かりなく表現した。対戦相手で注意点は変わり、まだまだ相手陣内に押しこんだ時の攻撃には改善を要するが、それでも相手を浦和レッズのペースに引きこみ、こういう試合を見せ続ければ、選手たちのハツラツとした姿を感じられるだろう。

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