難しい試合となった。鹿島は素晴らしいチーム。Jリーグ、ACL、天皇杯と同時並行してしっかりと戦った大岩監督をたたえた。メンバーを入れ替えながら戦っていたが、どちらもあまりにも良いプレーをするので、ACLを戦ったチームが良いのか、リーグを戦ったチームが良いのか、わからなくなるほどだった。

そのようなチームに勝ち、決勝戦に勝ち上がったことは価値がある勝利だ。ただ、きょうのピッチコンディションがあまりにもイレギュラーで、ボールがひっかかったり、ボールの方向が変わってしまった。

後半、鹿島が押し込んで、ボールをつなごうとしたが、芝生が妨げになって、ボールがあまりつながらず、鹿島にとって妨げになった。

鹿島がチャンスを作ったのは、ハイボールあるいはコーナーキックからだった。日本のビッグクラブ同士の対戦にふさわしい緊張感のある試合だった。どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。前半のうちに鹿島が3回、明らかに決定機を作っていた。ただ、浦和のほうが決定機をモノにでき、得点できた。浦和の選手をたたえたい。最後まで押し込んでくる鹿島に持ちこたえることができた。

Q：まずは誕生日おめでとうございます。前半はたじたじの内容で後半、持ち直したように見えましたが、それは芝生だけの影響なのでしょうか？
A：武藤も興梠も足首を負傷。青木は芝生に足をとられて、倒れた際、肘をついて痛めてしまった。少なからず、芝生の影響はあった。私の43年間のキャリアのなかで初めて負傷により3人の選手を交代した。

Q：負傷交代した選手の状態は？決勝戦の出場は？
A：我々には足首の専門家であスタッフがおり武藤と興梠には（そのスタッフと）決勝までずっと一緒にともに過ごしなさいと伝えた。必要であれば、ホテルを予約して夜通しでも治療させ、回復させたい。自分たちの目標に向け、フォーカスさせ、集中していかなければならないと選手に伝えている。日曜日の試合が終われば、全員オフとなる。そこまではやらなければならないことはすべてやる。この回復に関しても同じだ。

武藤、興梠を決勝戦まで回復させたい。もし回復できなくても、FC東京戦のように柴戸、李、阿部が良いプレーをしてくれた。きょうも負傷した選手の代わりにこの3人が入ったが、FC東京戦以上に価値のある、難しいタスクをこなしてくれた。