≪オズワルド・オリヴェイラ監督≫
（神戸の印象について）ビッグプレイヤーがいるクラブ。私が言うまでもなく、国際レベルの選手がたくさんいる。難しい試合になるので、我々は注意しなければならない。落ち着いてミスを避けなければならない。質の高い選手たちの前で、ミスを犯してしまうと、ミスを突かれてしまう。

（前節で決勝点を決めた武藤雄樹について）得点を含めて、今後も良いプレーをしてほしい。武藤は運動量豊富で常にスペースを求め続けるタイプの選手。私が好きなプレースタイルだ。ゴールを決めていない試合はあるが、そうした試合でアシストをしたり、得点の起点となっている。得点のところではファブリシオ不在の中、（興梠）慎三とふたりで埋めていかなければならない。

（前節、欠場した柏木陽介の状態について）状態を回復させている。今シーズンだけでなく、ここ数シーズンを見てもケガが少し多かった。彼の特長はあの技術。組織のなかでプレーできる力があり、ほかの選手では簡単に見つからない。しっかりケアしながら、準備を進めたい。それに加えて、彼にはキャプテンという役割がある。

（神戸は林健太郎アシスタントコーチが暫定監督として指揮を執るが、新しく就任したリージョ監督についての印象は？）スペインで高く評価されており、ビッグクラブを渡り歩いた方。来日して時間が経っていないが、新しく就任した監督は常にチームに新しいものをもたらす。それが選手のモチベーションにつながっていく。

（神戸のイニエスタのような選手が日本でプレーすることでのJリーグ全体への影響は？）イニエスタのような高いレベルの選手が来れば、まずチケットの売れ行きに影響が出る。人々が興味を持ち、スタジアムで彼を見ようと思わせるだろう。神戸、そして、ほかのクラブでもそのような高いレベルの選手を連れてくるイニシアティブというのはJリーグの価値を高める。なので、私は評価している。

（ここ2試合、オリヴェイラ監督はベンチ入り停止処分だった。その処分が明ける神戸戦はチケットが完売となるが）
2試合のベンチ入り停止処分を受けていたが、練習は通常通りに行った。スタンドから違った視点で見ることは決して悪くない。キャリアの中で。前半はスタンドで見て、ハーフタイムで下りて指示を出し、後半でベンチに入った経験がある。上から見るほうが俯瞰してよりよく見えることもある。