「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです
「ここポートランドよりお送りしているんですが」と、何だかTVやラジオの中継風に始まった西川周作のオンライン取材。現地時間の6月15日(日)19時、笑顔の西川が画面いっぱいに映った。
FIFAクラブワールドカップ初戦のCAリーベル・プレート戦は、現地時間で17日(火)。日付が変われば、6月18日、西川周作の39歳の誕生日を迎える。
「すごく気候も良くて、環境も良いですし、非常に良い練習が出来ています。ここまで順調に来ているかな、と思います。僕、そう言えば、もうすぐ誕生日だったな、と今、知りました(笑)」と話す。
国別ワールドカップでも、期間中に誕生日を迎えた経験はある。「個人的なイベントがある時に、チームだったら試合とか、というのが結構、過去にもあるんですけど、あまり、こう、自分の中ではあまり良い思いの方が少ないかな、というのは、正直、感じているので。今となっては、危機感しかないなというのはすごく感じています。良い誕生日にするというよりは、チームのためにベストを尽くす、後悔はしない。それが出来れば、勝っても負けても、良い誕生日になるんじゃないかな、と思っているので……。とにかく、勝利ですね。負けはダメだな。やっぱり、勝利で迎えたいという欲は、ありますね」と話した。
今回、6月5日から始まったベースキャンプ地・ポートランドでの生活。シーズン始動の沖縄・金武町キャンプとは、また別の雰囲気であるだろう。公式戦にむかって、クラブは西芳照シェフの同行を依頼し、西シェフは、チームよりも早く渡米し、食事面でチームをサポート中。
西川は「サラダから味噌汁もありますし、西さんが作ってくれるパスタも種類が豊富で、毎日一緒ではなく、日替わりで出してくれたりとか。日本食も食べられて、きょうなんかは、鰻を西さんが出してくれて。“パワーをつけてくれ”というメッセージを頂きました。みんな、もう、ペロっと頂いて、パワーをつけられたと思います。僕自身、西さんが作るパスタはすごく好きで、毎食頂いているんですけど、みんながコミュニケーションの場として、食べても(食事会場に)残って喋る時間というのが長いですし、キャンプ以上に時間がある分、みんなと、ホテルの辺りを散歩してみたりとか、周りにカフェがすごくあるので、気晴らしに行ってみたりとか、という時間を、みんなで出来ているかな、と思います」と振り返った。
その後、記者からたくさんの質問を受け、質問者の記者の名前を口にしながら、丁寧に、笑顔で、時に引き締まった表情で答える西川。「ラッキーでいるわけではないし、いろいろなめぐり合わせがあって、浦和レッズが来られたと思うので、そこはみんなで、自信を持って挑むべきだと思っていますし、天皇杯で言えば、もう今、引退にしてしまった選手もいるし、その方の活躍もあったし、そういった仲間のことも考えると、胸を張って、思いきり楽しみたい大会だなという風に思います。(そういう仲間たちの存在は)間違いなく、力です。プレッシャーというよりは、僕たちの力であって。みんなで勝ち獲ってきたものですし、浦和レッズとは、みたいな、あるべきもの、目指すものというのは、やっぱりファン・サポーターの方と一緒の部分が大きいので、アジアを超えて世界を制覇を目指すというところは、チャレンジしていきたい、一緒に。だからこそ、たくさんの方が応援してくれますし、現地にも足を運んでくれると思うので、一緒になって、初戦、良い形で終えたいなと思っています」と意気込みを口にした。
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