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練習レポート

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リーグが始まる事、私も待ち遠しい 先発が決まったか? イエス!!

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです



(有賀久子)


リーグが始まる事、私も待ち遠しい 先発が決まったか? イエス!!

2月21日(水)、明治安田J1第1節・サンフレッチェ広島戦を前に、マティアス監督はオンライン会見に臨んだ。沖縄・金武町キャンプで、選手の口から何度も発せられた

『dominate(ドミネイト)=支配する』という言葉。きょうの定例会見内でも「アウェイゲームだが、我々が支配する時間というのを作っていきたい」と語った。日本での初陣、そして2024シーズンの開幕戦を、どんなゲームをイメージしているのか。

そして、沖縄・金武町キャンプでのマティアス監督取材で挙がっていた、噂のミーティングルームについて尋ねてみた。

マティアス監督の定例会見は、次の通り。

ーここまで作り上げたチームの手応えは
マティアス)いつでも、もっと時間が欲しい、という気持ちはあるが、今までの時間をしっかりと活用出来たと思う。沖縄のトレーニングキャンプも満足のいくものだった。そして我々のゲームコンセプトも、日々の練習で、常に発展していっているという風に感じている。リーグが始まる事を、私も待ち遠しく感じている。

ー渡邊凌磨選手を左サイドバックに起用した理由は
マティアス)昨年プレーしていた左サイドバックが、今季は出ていったというところで、左サイドのオプションを、いろいろと見ていたけれど、凌磨が、まず、選手として、非常に能力が高い選手だと思う。そして我々は、サイドバックに攻撃的な能力を求めている。彼はスピードもあるし、強度の高いプレーも出来るので、左サイドバックとしてプレーしながらも、ゴールやアシストをもたらしてくれるようなタイプだと思う。大畑歩夢も、そのような能力を持っていると思う。そして宇賀神も、それに順応出来ると思っている。

ー自分たちのサッカーを表現する部分と、相手の良さを消したり、弱点をつくバランスをどう考えているか
マティアス)自分たちのスタイルで、もちろん、我々はプレーしたいと思っているけれど、相手によって、柔軟に合わせていくというところも、毎試合、必要だと思う。たとえば、どのようなプレスをかけるのか、とか。自分たちがボールを持った時に、どこのスペースをつくのかというところは、変わったりすると思う。



ーその観点で、サンフレッチェ広島という相手を、どのように分析しているか?
マティアス)素晴らしいスタジアムの、新しいスタジアムの柿落としの試合を観に行ったが、このチームは長年、一緒にプレーし続けているという状況だと思う。守備では、かなり強いハイプレスをかけ、攻撃では、ダイレクトなプレーが多いチームだと思う。

ーイエスか、ノーで良いが、頭の中にスタメンは決まっているか
マティアス)イエス!!

ー対戦相手を分析する時に、マティアスさんが重要視するのは、相手のどういう点を最も注意深く分析するのか?
マティアス)攻撃の時は、スペースをつきたいというところで、どのようなところにスペースが生まれるのか、というところを見たりする。ハイプレスのチームと対戦する時は、いかに、そのプレスをはがして、スペースを使うか、というところだと思うが、たとえば、それが出来た時は、1本目がどういうところに出せるのか、2本目がどこに出せるのか、というところを見たりする。開幕戦であり、新スタジアムでのゲームなので、広島は、非常に高い強度で、強いエネルギーを出してくると思う。

ーキャンプ中から個人面談を進めているが、面白い考え方や興味深い性格の選手だったり、個人面談して、どういうことを感じているか?
マティアス)選手とは、常に距離感を近くして、常に彼らにチャレンジを与えて、次の成長のステップをどういう風にするのかという話をしたりしている。沖縄から個人面談を始めて、もうすでに全員と終わって、きょう2週目が始まった。きょうは関根タカ、松尾と、チアゴと話をした。そして、それぞれに技術、戦術、フィジカル、そしてメンタル的な目標を設定してもらって、日々、それにチャレンジしてもらっている。そして、我々のプレースタイルに合致する方向でいってもらいたいと思うが、選手1人1人がオーナーシップをより強く持って、自分の成長に向かっていると思う。オーナーシップというのは、当事者意識を持って、積極的に行動をとる、という姿勢。また、選手たちは、すごく大きな野望を持っていると思う。

ー酒井宏樹選手をキャプテンに指名した理由は
マティアス)彼の性格、経験、そして、このグループへの影響力だ。

ーマティアス監督は日々の学びを大切にしている、と選手が言っているが。
マティアス)私は64歳だが、今でも貪欲に学ぼうとしている。それはサッカーだけではなく、人生についても、そうだ。学ぶというところには、お互いのことを知るというものも含まれるし、それが増えれば、グループとしても成長出来る。全員が学習行動をとれば、クラブの中でイノベーション、革新が起こると思う。ノルウェーでは、社会的なイノベーションがよく起こる。でも、それは国民1人1人が、フラットな状態で参加を求められているから起こることだと思う。そういう風に、全員が責任を持って行動をとるけれど、たとえば、(渡邊)凌磨の左サイドバックの話が出たが、本人が責任を持って行動をとれば、私が予測もしていなかったことが起こるかもしれないし、それが、チームとしての成長に繋がると思う。私が、全ての答えを持っている状況があるとすれば、それは良くない状況だ。

ー開幕戦で勝利するためのキーポイントを教えて下さい
マティアス)非常に強度の高い、熱のある試合になると思うし、選手たちの球ぎわの場面も多くなると思う。フィジカル的にも、戦術的にも、メンタル的にも、選手たちは、それにむけて準備をしていないといけないと思う。もちろん、勝利も求めて戦いたいと思うが、我々のコンセプトをいかに表現出来るかというところも大事だと思う。アウェイゲームだが、我々が支配する時間というのを作っていきたいと思うし、そういった時間を、浦和のサッカーだという風に持っていきたいと思う。選手の強みも生かしたいと思う。たとえば、前線のスピード。スペースが大きく空いていれば、インサイドハーフがそれを使用するというような場面も見たいし、サイドバックのランニングもたくさん見たいと思っている。裏を狙うダイレクトなプレーと、しっかりとボールを握るコンビネーションのポゼッションサッカーの、その組み合わせを見たいと思っている。

ー沖縄キャンプの最後に楽しみだと言っていた大原サッカー場のミーティングルーム。ハード面で、監督のこだわりがある、反映されている部分があれば、教えて下さい。
マティアス)帰ってきた時には、もうすでにミーティングルームが用意されていたので、(テクニカルダイレクターの)西野さんには、こういう素早い行動をとってもらったことを感謝した。我々は、ここを『クラスルーム』『教室』などとも呼んでいる。日々、学ぶ場であると思っている。浦和のスタンダードをしっかり作っていきましょうという話を、私はしているが、その高いクオリティーのミーティングルームが今、出来たし、ピッチも素晴らしい。さまざまな部分で、トップクオリティーをスタンダードにしていきたいと思っている。リーグの38試合を通じて、浦和のスタンダードがどんどんどんどん高まっていっているという姿をお見せしたいと思う。

ー母国語ではない英語で指導されていて、さらに選手には通訳がいる。そこに不安は感じていないか
マティアス)このクラブにいるような素晴らしい通訳がいると、そういう問題は起こらない。今、通訳している羽生でさえ、良い通訳です。(☆ レッズプレス!!補足…この「〜でさえ」は、羽生通訳の謙遜と考える)。私も来る前は、どうなるのかなと思っていたが、非常にプロフェッショナルな通訳たちがいて、すごく良い流れが出来ていると思う。



ースタメンも気になるが、ベンチメンバーはどういう基準で選び、交代カードをきっていくのか?
マティアス)日本に来た時、メンバー入り出来る人数が18人のみであるということを聞いて驚いた。私がスウェーデンへ行った時、メンバー入り出来るのが18人だったが、そこで戦って、去る頃には20人になっていた。どのクラブにも、たくさんのクオリティーの高い選手がいるが、各ポジションに代えの選手がいれば、選手にとっても、クラブにとっても、より良い状況になると思う。近い将来、そうなることを望んでいるが、18人ということは、7人がベンチで、1人がGKなので、6人で10のポジションをカバーしないといけない。チームの中には、複数のポジションでプレー出来る選手たちがいる、というのは良かった。スタメンとはまた特長の違った選手がベンチにいれば、試合の最後のところで流れを変えることも出来る。

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