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練習レポート

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38歳までは現役を続けたい。その理由とは?〜柏木陽介

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです


きょう5月12日(火)、浦和レッズはビデオ会議システムZoomを活用し、柏木陽介と記者をつないで取材対応を行った。

画面に映った柏木はどことなく柔和な雰囲気を漂わせていた。3月に第一子が生まれたこともあるからだろう。

今は奥さまの実家がある仙台におり、有酸素運動や体幹、筋トレなどを週6のペースで入念に行っているとのこと。自粛生活が長期化するなか、優先事項は、アスリートしてのフィジカルコンディションを保つこと。

柏木は長く続く中断期間を「しんどいとは思っていない。人間として見つめ直せる時間でもあった。ベテランと言われる年齢になり、試合に出たい気持ちが自分を強くさせてくれていること、そして赤ちゃんと過ごせていることで充実している」と振り返る。

サッカーの世界では30歳を超えるとベテランと言われるが「35歳を超えたらベテランだと言いたいし、38歳まではプレーをしたい」(柏木)と言う。

“なぜ試合に出場したい気持ちが強くなったのか?”
“なぜ38歳なのか?”
柏木は次のように答えた。

「昨年はしんどい1年で、怪我もあって自分がダメでチームに迷惑をかけてしまった。今はサッカーを100%で取り組めており、競争して活躍できたらどれだけ楽しいか…。子どもに自分がサッカーをしている姿を見せたいし、目に焼き付けて欲しい。35歳を超えたら38歳まで行けると思っている(笑)」

背番号10番はプレーする喜びをピッチで表現するため、少しでも多くスターティングメンバーに名を連ねることに意識を高める。

きのう11日、JリーグはNPBとの新型コロナ対策連絡会議を受け実行委員会を実施。村井満チェアマンは22日(金)に具体的な日程を示す見込みであるとしている。はっきりとしたロードマップは提示されていないが、再開されれば夏場に厳しい連戦が控えることになりそうだ。

「連戦になるので、出場した時にどうするかがベテランの仕事。自分の言葉・行動で若手に示せるようチームを支えたい」と意を決する。

最後に柏木はファン・サポーターに向けて「SNSは発信しないほうだが、やれることをやっていきたい。一方、ピッチに立てば懸命に勝利をするための準備をやっていく。家に居てもらい一人ひとりが自分のためでなく、他の人のために行動してもらえたらうれしい。今後の自分の人生、サッカーを楽しむ上でも重要になってくる。辛く、しんどいと思うが、少しでも良い時間にしてもらいたい」と訴えた。

今は我慢の時だ。浦和の太陽は来るべき時に向けてエネルギーを溜めている。

(石田達也)

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