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練習レポート

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フルコートにミシャの思いがつまる

「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです。


2012シーズンに浦和レッズの指揮官として就任したミハイロ ペトロヴィッチ監督。今季で6季目を迎えた。昨季は明治安田生命Jリーグチャンピオンシップでリーグタイトルを逃した浦和だが、年間勝点1位の座につき、数字で継続して戦う力を見せた。だが同時に、現実として突きつけられた「準優勝」では、Jリーグの歴史に浦和レッズの名を刻んだとは言えない。

今季、どんな相手にもミシャサッカーで「圧倒」し、悲願のリーグタイトルを、そしてアジア制覇を狙っている。その準備期間の第1弾が、今まさに沖縄・八重瀬町で実施中の第1次トレーニングキャンプだ。そして、きょう1月27日(金)、キャンプ開始から12日目の午後練習で、選手たちはミシャ監督の新たな引き出しに向き合った。

鳥かご、パス回しを行った後、2チームに分かれ、フルコートでのゲーム練習が始まった。ミシャサッカーの練習メニューといえば、スモールコートだ。狭いプレーエリアで、タッチ数やリターンなしなどの複雑な条件のもと、スピーディーに攻守の切り替えを繰り返す。しかし今回は、フルコートで制限を設けながら、1本あたりおよそ30分を2本行った。当初は公式戦と同様、45分×2本を予定していたという。それだけキャンプ中のミシャは、選手にプレーの質と量を厳しく求めている。


ミシャ監督をよく知る柏木陽介も驚きの様子で「(きょうの練習は)走れ!っていうことだ」と意図を感じ、「しんどい」と言いながらも、チームメイトをけん引するように走り切った。また、チーム最古参で最年長の平川忠亮は「おととい、きのうと練習内容がキツかった中での、きょうのフルコートは本当にキツかった」と苦笑い。


午前練習が終わった時に、阿部勇樹と監督の下に呼ばれ、ゲームを行うことを伝え聞いたという。平川は「フルコートでの練習は初めてだし、監督の新しい引き出しだった。それが監督の今季の意気込みであると思ったし、必ずタイトルを取るために出せるものは全て出すという部分で見せたものだと思っている。自分自身も、まだまだチームにはのびしろがあると思っているし、キツイけれど、チャレンジしていきたい」と監督の思いに全力で付いていく意気込みを示した。

あすは一体、どのような練習になるのか。28日(土)は9時30分からの午前練習のみとなった。翌日には、サガン鳥栖とのトレーニングマッチが組まれている。(有賀久子)
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