FIFAワールドカップ26アジア最終予選・バーレーン代表戦を2対0で勝利し、日本代表はワールドカップの出場権を獲得した。この試合もゴールマウスを守ったのは、我らがGK鈴木彩艶。日本が、多くの時間帯で主導権を握る内容であっただけに、集中力が試される試合だった。
ミックスゾーンに現れた彩艶は、穏やかな表情を浮かべていた。その笑顔は、闘うステージをどんなに変えても、変わらないものだ。
「バーレーン戦は、とにかく結果というところにこだわっていたので、まず、このホームで決められたことを非常にうれしく思います。前半、なかなか点が取れなかったことで少し難しさはありましたが、ハーフタイム、自分は基本的に、守備陣と話をしていて、こういう難しいゲームもあるよ、というような話をして。とにかく後ろは失点ゼロで抑えること、仲間を信じていこうと言っていました。最終的にしっかりとゼロで抑えて、前が点をとってくれたので良かったなと思います」と振り返った。
日本の2点目は、久保建英の、GKニアサイドぶち抜きシュートによるもの。逆サイドで、そこまでじっくりと映像を見られていない段階であったが、彩艶は「あそこからニアをぶち抜かれるのは……。まず、非常にレベルの高いシュートだなと感じました」と苦笑い。
「パルマでも、シュートのパワーもそうですし、タイミングもそう。非常にレベルが高いので、それを肌で実感できているというのは良い部分であります。だけど、結果を見た時に、もっともっと自チームでは失点数を減らしていきたい。これからもレベルアップしていけるように頑張りますたいなと思います」と意気込んだ。
さぁ、次のサウジアラビア代表戦も、埼スタで開催される。25日(火)、19時35分キックオフ予定だ。
「赤いスタンドではないですけれど(笑)、代表チームとして、このピッチに帰って来られることは嬉しく思っています。この埼玉スタジアムというところは特別な部分であるので、そこで結果を出せた、というところは、もっともっと今後にも繋げていきたいなと思います」と意気込み、「ここから、またチーム内でも競争があると思いますし、次のサウジアラビア戦も、新たなスタート、ワールドカップへの一歩だと思うので、そこに向けてやっていきたい」と気合を高めた。