(有賀久子)
牲川歩見が知る、水戸・本間幸司CROの姿
GKを務めた本間幸司さんは、浦和レッズでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートし、初めて経験した移籍が水戸ホーリーホックだった。そこから2024シーズンまで、水戸一筋。水戸の顔、J2リーグの代表格として戦い続けた。
現在は、水戸のクラブリレーションオーガナイザーに就任し、“ホーリーホックスピリッツ”を伝えるため、精力的に活動を続けている。先日は、恩返し企画として『GIVE BACK FROM KOJI』が始動。水戸のホームタウンである15の市町村の小学校全163校、特別支援学校全12校の計175施設に、プロジェクト特製サッカーボールを寄贈するという。
今後も、その存在感で、水戸のサッカーシーンを盛り上げていくだろう。
水戸在籍26年。浦和レッズにも本間幸司さんを慕う選手がいる。牲川歩見が、その1人だ。
牲川に、本間幸司さんについて話を聞いたことがある。
「引退会見の記事を見ましたが、“幸司さんらしいな”と思いましたよ。熱い人でした。47歳という年齢までプレーすることも、クラブやチームにインパクトを残せる選手であったことも凄いなと思います。僕は2年間の在籍でしたが、一緒に関わらせてもらって、行動とか発言でチームを引っ張っていける、そういう特別なものを持っていると感じてきました。常に練習で100%なんですよ。GKの練習って、めちゃくちゃキツいイメージがあるじゃないですか。でも、GK練習をして、フィールドプレーヤーに合流して練習して、で終わると、そこからプラスアルファで練習を重ねたり、そういうストイックさ、貪欲さがありました。年齢を重ねても、まだまだ成長したい、もっともっと成長したいというのが、行動からひしひしと感じるんですよ。勝ち負け、という点で言うと、負けている時の方がすごく存在感を感じたり。メンバー外の時にも、ロッカールームに来て、しっかり行くぞ!と言ってくれたり、とか。当然、スタメンやベンチの時にも、存在感を発揮している。ピッチだけじゃなく、それ以外のところでも、水戸での幸司さんはシンボルです。今、この浦和レッズもそうですが、僕が在籍してきたチームには、本当に勉強になる選手とかたくさんいたので、良い方々に恵まれています。日々、勉強です」。
牲川自身、30代に突入したからこそ、本間さんの凄みを感じることが、今後も増えていくのではないか。
まもなく牲川の2025J1リーグが始まる。長年浦和のゴールマウスに立つ西川周作か。ピッチ上で大きな変化を見せる吉田舜か。牲川も、プレーはもちろんのこと、コーチングや立ち振る舞いなど、存在感が増している。
沖縄・金武町キャンプでは「1つのポジションしかないGKで、しっかりとポジションを奪いに行くというモチベーションを保ちながらも、みんなが成長するためにやっていこうと思っている」と話し、その言葉通りの様子が見られた。5試合のトレーニングマッチは、GK陣にとっても、互いに刺激し合う良い場になった。
2025シーズンも、GKチームに注目したい。
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