(有賀久子)
新加入・長沼洋一の自己分析〜過去の長沼から現在を知る
対戦相手ながら、“良い選手だな”と感じていたサポーターもいるだろう。8月3日(土)、浦和レッズは、サガン鳥栖から、MF長沼洋一を完全移籍で獲得することを発表。同日にチームに合流し、ここまで1週間、チームで汗を流した。
7日(水)の柏レイソル戦をスタンドから観ることはできなかったが、早ければ、8月11日(日)に控える、明治安田J1第26節・鳥栖が初戦となる。実現すれば、偶然にも、いきなりの古巣対決だ。
対戦相手として、マティアス監督のサッカーに触れたのは、4月7日(日)。ホーム埼スタで、3対0で勝利した試合だ。松尾佑介がゴールを決め、チアゴ サンタナが肩車をして祝福した試合、と言ったほうが印象が強いのではないか。鳥栖の、チーム状況によるものも大きいが、浦和は攻撃的にクリーンシートで勝ち点3をおさめた。
長沼は「しっかりとボールを握りたいというところは、去年も、おととしも、監督が替わっても、浦和レッズの印象としてあります。今後、上に行くために、どうしていかなきゃいけないかと言ったら、まず、失点を減らすというところと、より攻撃的なサッカーで得点を奪う、というところは大事になってくるんではないかなと思っています」と話した。
マティアス監督はサイドバックでの獲得としているが、4月の対戦のように、前めでのプレーも効果的だ。自身の強みを「与えられたポジションで、与えられた役割だったり、そこでの良さを出す、ポリバレントなところだと思っているので、与えられたポジションで、まずは試合に出ること、活躍することしか考えていないです」と推す。頼もしい。
そんな長沼は、これまでどんなシーズンを歩んできたか。
キャリアの中で、今の長沼洋一を形成する重要な時間はどのシーズンだったのかを知りたく、質問した。「どのシーズンも大事だと思っていますけど」と少し長沼を困らせてしまったが、出てきた答えは、サンフレッチェ広島にあった。「広島に期限付き移籍から戻った時の1年半[2021年から2022年7月下旬]は、なかなか試合に出られなかったんですけど。でも、練習だったり、そうじゃないところでの取り組みをすごく大事にしていて、その1年半は、自分にとっても大事だったかな、というか、今のサッカー人生に生きているのかなという風には思っています」と振り返ってくれた。
武者修行を経て、アカデミー時代から過ごした広島に戻って活躍するぞ、と気合いが入っていただろう。また、24歳、25歳という年齢で、思うように試合に出られない時間を大切にできたというのは、非常に強い気持ちをもった選手であると想像する。今後、少しずつ長沼のパーソナリティーに触れていくと共に、週末から始まるリーグ戦で、浦和レッズの一員として、勝利にむかってゴールを目指してもらいたい。
鳥栖戦にむけて、長沼は「しっかり勝ちたいと思っていますし、しっかりまずはメンバーに入って、鳥栖に行きたいと思っています」と答えた。
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