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REDSニュース|「クラブはファミリーでなければならない」。祖母井秀隆氏の提言〜浦和レッズ後援会設立30周年記念事業キックオフセミナー〜|レッズプレス!!

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「クラブはファミリーでなければならない」。祖母井秀隆氏の提言〜浦和レッズ後援会設立30周年記念事業キックオフセミナー〜

(佐藤亮太)

浦和レッズ後援会設立30周年記念事業キックオフセミナー『We are REDS! For Next 20 years〜REDS 050th の未来に向けて〜』が2月6日、埼玉会館小ホールで行われた。

全4回となるこの講演会。



その1回目となる今回のテーマ「地域に愛されるクラブの形」のゲストとして、現在、淑徳大学客員教授でサッカー部アドバイザーを務める祖母井秀隆さんが登壇した。祖母井さんは現役時代、読売サッカークラブに所属後、ドイツ・ケルン体育大学でコーチング学を学び、1997年からジェフユナイテッド市原・千葉でゼネラルマネージャーとしてイビチャ・オシム監督らヨーロッパの名将らを招へいした。2007年にフランスリーグ・グルノーブル、10年に京都サンガF.C.18年にVONDS市原でゼネラルマネージャーという経歴の持ち主だ、

約1時間の講演では、グルノーブル時代の経験をもとにクラブハウスの重要性を説いた。祖母井氏によれば、グルノーブルでは代表や監督、選手、クラブスタッフ、そして下部組織の選手でも常に顔を合わせられるクラブハウス内の構造になっており、お互いを知ることで交流し、時に問題の解決ができ、下部組織の選手たちも大人との接し方を徐々に育まれる環境にあったと話した。

祖母井氏は「そうした空間や文化がいまの日本のクラブにはない」と必要性を説くともに「チームが勝っているときはよいが、負けてくるとそうもいかなくなる。クラブに一体感が必要だが、その一体感はなかなか生まれない。だからクラブはファミリーでなければならない」とクラブ論を展開した。

「クラブと地域をつなげる縁側的な存在が必要」と語る祖母井氏。

20年後の50周年にむけた浦和レッズに「UNDER+STAND=(底辺に立つ)」を提言した。

「底辺に立つことが大事。埼玉(さいたま)で起きている問題、たとえば子育てや高齢化などの問題を見つけて発信することが浦和にはもっともっとできるはず。
違った風景をみるためにも浦和レッズにはリーダーになってほしい」と地域貢献、社会問題にもっと目を向けるべきと語った。


浦和レッズ後援会設立30周年記念事業キックオフセミナー『We are REDS! For Next 20 years〜REDS 050th の未来に向けて〜』次回の講演は4月16日を予定している。




(c)REDS PRESS