back

REDSニュース|21年浦和レッズ加入内定DF藤原優大(青森山田高校)レポート。5-0で決勝進出、藤原は埼スタで1得点|レッズプレス!!

top
21年浦和レッズ加入内定DF藤原優大(青森山田高校)レポート。5-0で決勝進出、藤原は埼スタで1得点

(佐藤亮太)

青森山田、5−0で矢板中央に快勝し決勝進出
藤原は埼スタで1ゴール


1月9日、第99回全国高校サッカー選手権大会準決勝・2試合が埼玉スタジアム2〇〇2で行われ、来季、浦和に加入内定しているDF藤原優大が在籍する青森山田高校は栃木代表・矢板中央高校と対戦した。

《スタメン》
[4−1−4−1]
GK韮澤廉
DF内田陽介・タビナス ポール ビスマルク・秋元琉星・藤原優大
MF宇野禅斗・安斎颯馬・小原由敬・松木玖生・仙石大弥
FW名須川真光

2回戦から同じ先発メンバーと布陣となった。

どんなスタイルの相手にもあの手、この手でゴールに迫る青森山田。そして、出場校屈指の守備力とカウンターで勝ち上がった矢板中央との矛(ほこ)・盾(たて)対決と予想されたが、試合は一方的な展開となった。

16分、青森山田MF小原のパスを受けたMF安斎がペナルティエリア内左45度の位置から左足のシュート。これが決まり、先制を果たす。

チャンスをうかがう矢板中央は奪ってすぐ前線に配球するが、その前にインターセプト。仮にボールが渡ったとしても人数をかけ、からめとるという抜け目のなさが随所にあった。

その後もコーナーキック、ロングスロー、パスワークで攻める青森山田に対して、守りながらも前半から選手を入れ替え、チャンスをうかがう矢板中央だが、試合は青森山田のペース。

35分、青森山田、得意のロングスローからDF藤原が頭で流し込み、追加点。1点返したい矢板中央は40分、フリーキックの場面ではペナルティエリア内で混戦となったが、青森山田は身体を張った守備で押し返し、2−0で折り返した。


後半開始早々の46分、青森山田、ロングスローからDFタビナスが頭でそらしたボールをMF松木→MF仙石がシュート。このクリアボールを拾ったMF安斎がシュート。これがネットを揺らし、3点目。

50分にも右サイドDF内田のクロスにFW名須川が頭で合わせて、4点目を決める。その後、63分、70分MF松木。72分にMF安斎がチャンスを作ると74分、代わったばかりのMF藤森が右サイドを突破しクロスを入れる。これを中央MF安斎が決め、5点目。ハットトリックを達成した。

攻守において執拗なプレーを見せ、矢板中央を寄せ付けなかった青森山田が5−0で2試合連続完封勝利。3大会連続決勝進出を決めた。

黒田剛監督は「前半で2点を取れたのが大きかった。サイドに動かしながら、うまく2点取ることができた。意図した戦い方ができた」と振り返るとともに「選手には蹴り合い、打ち合いにならないように伝えた。相手のサッカーに付き合わず、なんでもできるのが青森山田のサッカー。決勝につながる良い終わり方だった。理想的な試合展開」と高く評価した。

点差が開いても攻勢を緩めなかったことについて「何が起こるかわからないのがこの大会。(前回大会の決勝戦)静岡学園戦の教訓もある。大会そのものが生き物」と経験から油断していないことが感じられる。

またDF藤原は「青森山田らしいサッカーができたが課題はある。まだまだできることはある。決勝は集大成となる試合をしたい」と意気込みを語った。

決勝戦の相手は11年前と同じ山梨学院。「11分にズドンと決められ、いつの間にか終わってしまった。自分はまだまだひよっこだった」と黒田監督。

チームにも、指揮官にとってもリベンジの一戦となる。

強い。この一言に尽きるが、改めて思うのは勝ち上がりながら強くなっていく点だ。

青森山田は準々決勝・堀越に4−0で勝ったものの、黒田剛監督は「後半、まったりしてしまった」とし、選手には「(後半の出来では)話しにならない」と内容のまずさを指摘。

しかし、きょうの試合では守備で苦労した2回戦・広島皆実戦、先制されながらも逆転した3回戦・帝京大可児戦、準々決勝・堀越戦で試合運びの甘さといった課題が改善されていた。だからこその文句のない内容と結果となった。

それとともにうまいだけではない。走れるだけではない。修正力のある選手たちの頭の良さも感じられた。

青森山田の11年ぶり、そして昨年のリベンジなるか。

山梨学院との決勝戦、キックオフはあさって11日(月・祝)14時05分。場所は埼玉スタジアムだ。

青森山田vs矢板中央のダイジェストはこちら

青森山田vs矢板中央のフルマッチはこちら




(c)REDS PRESS