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REDSニュース|コミュニケーション不足が生んだ結果|レッズプレス!!

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コミュニケーション不足が生んだ結果

今回、浦和レッズが横断幕による差別を容認したと受け止められる背景には、クラブ内外のコミュニケーション不足が強く感じられた。15時30分頃、警備会社により横断幕掲出は認められたが、その後の警備会社とのコミュニケーション、クラブ内、当然ながら対サポーターという、全ての面においての対応で、クラブは後手に回った。サポーターとの間には、主管者として主体的な運営管理がしにくい体制になっていたことも根底にあったと説明した。

中でも、試合終了後まで横断幕が掲出されていた事実が、組織のトップである淵田敬三代表にまで即座に伝わらなかった。事態が大きな波紋を呼び、対応に動いた広報部を中心とした公式メッセージ発信に向けての作業を終えた23時、ようやく淵田代表を含む幹部に対してクラブスタッフから伝えられたと言う。

クラブは今季開幕前、「差別的発言」を含む「重点禁止6項目」を強化する旨を発表していた。その最中で起きた事態。会見の席で連絡系統についての考えを尋ねると、淵田代表は「今年からリスクが起きた時の連絡網、緊急体制をしっかりと作り、何かが起きた時には、すぐに、緊急対策メンバーが集まって判断をしていくとしていたが、その意識が現場に低かった」と振り返った。

「なぜ、現場の意識が低かったのかと言えば、私がしっかりとフォローできていなかったと、この1点につきると思う」と、代表責任として陳謝。「今回の反省を踏まえ、意識面とプロセス面で問題はなかったのか。これは社内だけの問題だけではなく、警備会社とのコミュニケーションの問題、警備会社の方の意識の問題も含めてやっていく必要がある」と語った。

クラブは今回の件でサポーターに向けて公式HPなどを通じ、広く情報提供、投書を呼びかけていたが、過去にも「目安箱」として意見を募集することは実施してきた。あとは実行だ。今後、これらの声がスタジアムに反映されるか否かは、クラブの体制が根本から変われるかにかかっていると感じる。



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