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REDSインタビュー

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インタビュー番外編・和田奈央子/豪州移籍の道のり

「REDSインタビュー」は、浦和レッズの選手や監督、スタッフ、関係者などへのインタビューを掲載するコーナーだが、今回は番外編として、元浦和レッズレディースで、今季オーストラリアのNPLWリーグの『Manly United FC』でプレーしている和田奈央子ビデオ通話アプリZoomを使いインタビューを行った。


和田奈央子、豪州移籍の道のり
「いかに楽しいと思えるか、充実した気持ちになれるかを考えて動いていきたい」

自ら行動に起こして過ごした3カ月間のオーストラリア。見るものすべてが、和田奈央子の好奇心に火をつけた。この行動力があれば、この先もきっと「楽しい」と思えることにめぐり合えるだろう。そう感じられるインタビューだった。

出会いは、2012年。JFAアカデミー福島の1期生として卒業し、浦和レッズレディースに加入した。足もとの技術が高く、パスセンスに長け、在籍時代には、キッカーを務めてCKから直接ゴールを奪ったこともあった。浦和からノジマステラ神奈川相模原へ移籍したあとも、観る者をワクワクさせるプレーをし続けた。

そして今年、オーストラリアのNPLWリーグの『Manly United FC』へ海外移籍を果たした。

しかし、オーストラリアも、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐためにリーグを中断。和田は、一時帰国を選択した。7月に大会概要を変更して再開するも、和田は現在も日本で、週に3〜4回、ボールに触れて調整を図っている。

彼女がいつから海外でプレーすることを視野に入れていたのか。日本を離れた生活から感じたことは何か。ビデオ通話アプリ「Zoom」を利用し、話を聞いた。

RP:いつ頃から、海外でプレーしたいと考えたのか。
和田:JFAアカデミー福島に所属したときには。中学校からアメリカ遠征が多く、年に1回は海外遠征がありました。アメリカの大学へ行く選手も何人かいて、海外志向は、チームのみんなが持っていたのではないかな。私も、そのなかの1人でした。ただ、実際に行動を起こすことはできずにいました。心の片隅に持ち続けていた海外でプレーしたい気持ちと共に年齢を考えて、このままだと「行かずに終わる」と思い、今だなと思っていきました。

RP:一歩、踏み出した。
和田:動いて良かったですね。エージェントをつけずに、プレー集の映像を作って、自分で7つぐらいのクラブへメールを出して、自分を売り込みました。

RP:エージェントを付けずに?
和田:はい。道を外れてみたいという気持ちもあって(笑)。まずは、自分で動こうと思いました。自分で行動すれば、こういう道に繋がるのだなという自信になりました。行ってみたら行ってみたで、サッカーのスタイルも違うし、選手それぞれの価値観も違って、サッカーだけが人生ではない、いろいろな考えがあって良いということに気がつきました。2軍のチームには、医療従事者の選手もいて、すごい世界だなと思いました。家族のこともプライベートのことも大事にしながらサッカーをする選手たちと同じ時間を過ごし、自分の幅が広がった気がしています。滞在はわずか3ヶ月間でしたが、1日1日の充実度が違いました。

RP:オファーや交渉はエージェントをつけずに、ということでしたが、英語は?
和田:中高レベルです。ゼロでした。でも、「行ったら何とかなるでしょう」の精神で。実際には、耳が慣れたのか、ヒアリングは出来るようになりましたが、自分の考えを言葉にするのが難しかったですね。良かったことに、姉が英語を話すことができたので、エージェントがいないぶん、チームとスカイプで話してくれるなど、助けてもらいました。

RP:具体的にどのようにクラブへメールしたのですか?
和田:映像を作って、経歴書をワードで作って、メールの文章を考えて、という。7チームぐらいに送って、メールは返ってこないだろうなと思ったのですが、半分ぐらいから返信がきて、そのなかでも熱意を持ってくれたチームと話が進んだという流れです。

RP:ポジションは?
和田:トップ下をやっていました。高校まではボランチをやっていて、真ん中もやりたいポジションだったので、とっても楽しかったです。これも発見でしたね。

RP:それにしても、高校生の時から海外クラブでプレーすることを考えながら踏み出せずにいたところを、何がキッカケで行動へ移したのか。
和田:何だろう。実際にオーストラリアでプレーしている選手とのやり取りやアドバイスに突き動かされたところもありますが、やろうと決めたら、あっという間に行動に出ていました。プレー集の映像をまとめたのも、年末でしたし。とりあえず、やってみよう、と。

RP:今、与えられた時間をどのように使っているのか。
和田:英語が不完全だったのもあるし、英語を勉強しつつ、今までサッカーしかしてこなかったので、視野を広げて、今まで知らなかった世界に触れています。基本的に好奇心旺盛なので、いろいろなことを知ってみたいですね。

RP:経験したことがプラスに働いている。
和田:ですね。国内リーグも変わりますが、海外でプレーする道も、私が高校生だった頃よりも増えています。自分がいかに楽しいと思えるか、充実した気持ちになれるかを考えて動いていきたいと思っています。

(聞き手:レッズプレス!!有賀久子)

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