すでに始動しているチームもありますが、鹿島アントラーズの大迫勇也がドイツ2部リーグに移籍するなど、マーケットはまだまだ動いています。新たなチームに移籍するということは、選手にとって大きな決断となります。
こうした中、2012年途中から千葉に期限付き移籍していた高橋峻希は、ヴィッセル神戸への完全移籍を決めました。浦和、千葉のファン・サポーターから移籍に悲しむ声、新天地での活躍を願う声が届きました。「いままで一番濃く、とても充実した時間だった」この言葉通りの1年半でした。
高橋は千葉に加入当初、ケガに悩まされましたが、右サイドバックのポジションをつかみました。そして、J1昇格を目指し、期間を延長して臨んだ2013年。途中、左サイドバックへのコンバートを余儀なくされましたが、33試合に出場。加入してすぐ応援歌であるチャントが生まれるほど、サポーターに認められ、愛される選手となりました。
昨シーズン、プレーオフ進出を決めながら昇格できなかった千葉。果たして2014年は千葉で戦うのか?それとも浦和に戻るのか? 注目を集めました。高橋は千葉のJ1復帰とともに、もう一度、浦和の選手としてピッチに立つことを目標にプレーしました。
去年12月時点で浦和への復帰濃厚という情報でしたが、神戸からのオファーが届いたことで急転直下。移籍が決まりました。
高橋にとって今回の完全移籍は苦渋の決断だったはずです。育ててくれたチームへの気持ちもあります。その一方でオファーが届くということは、自分を必要とされていることは、選手にとって、これ以上にない喜びです。推進力のあるドリブルと、最後まで走るプレースタイル。高橋は神戸でも愛されることでしょう。