(有賀久子)

清水 稔 新代表就任会見〜質疑応答の一部
7月1日(水)、浦和レッズはさいたま市内で、新たに代表取締役社長に就任した清水 稔 氏の就任会見を開き、所信表明となる代表挨拶後、質疑応答を受けた。
ここではまず、質疑応答の一部を紹介する。
Q:監督人事にあたって、サポーターたちからの反発の声もあると聞きます。社長ご自身として、クラブとサポーターとの乖離、溝を感じているのか。また、監督人事によって、シーズンチケット保有数の減少など、目に見える影響はあったのか?
清水代表:まず、ファン・サポーターの皆さまが、浦和レッズに対して、というところで、今回の監督人事、? 貴裁監督就任にあたって、いろいろな思いがあるということは、いろいろな意見があるということは受けとめております。
一体感というところでは、クラブがまず、しっかりと一枚岩になるということ。先日も?監督をまじえて、クラブ員全員が集いながら、お互いの紹介も含めて、今後目指したい姿というのを話す機会がございました。
そういった中で、今度はクラブ員全体が、大原サッカー場であるとか、いろいろなところに出向いて、共に戦うという姿勢を持ちながら、クラブの一体感、こういったものを作っていきたいと思っております。
クラブとして、やはり説明責任など、いろいろなことを通じて、やはり理解を頂くということが、これまで欠けていたように思っております。
そういった意味では、今後、このサポーターの皆さまとのタッチポイントという観点では『語る会』ですね。そういったイベントとして考えておりますけれども、『TALK ON TOGETHER』という形で、ファン・サポーターの皆さんとの意見交換の場で、クラブが、現在、どこへ向かって進んでいくのか、いろいろな考えをしっかりとお示しをして、サポーターの皆さまのご意見を聞きながら、ファン・サポーターの皆さんと共にも、1つになっていく。そういう我々の仕掛けをしっかりしていきたいなという風に思ってございます。
あと、シーズンチケットの話がありましたけれども、現在、著しく減っているというには聞いておりません。現在、数字的なところ、私は把握はしておりませんので、改めて回答することでお願いしたいと思いますけれども、大きな影響が出ているというような、今、イメージではございません。
Q:監督人事の件で、? 貴裁 監督を含め、複数の候補の中からプレゼンテーションの結果の選定をにしたということがありました。多くの議論が及ぶ、とてもコストのかかっている人事だとは思います。経営判断として、これだけのコスト、あるいはリスクという言い方が正しいのか分かりませんが、重たいものが片方の天秤に乗ることを承認された一番の理由、どういう判断のもとに、?監督であるという判断になったのでしょうか?
清水社長:私ども浦和レッズは、前にフットボール本部というのを立ち上げて、チームコンセプトをしっかりと作って運用していこうという時代がございました。組織自体は現在、変更はしておりますけれども、チームコンセプトをしっかりと実現していくという姿勢は変わってございません。
前スコルシ?ャ監督、またヘグモ監督も、ある意味、縦に速く、攻撃的に戦っていくという、もともとの、そういった思想の中で監督を選んだという経緯もございますけれども、なかなかJリーグで、実際、我々の戦力も含めて、そこまでの戦い方が出来ずに、というところがありました。
チームコンセプトとしては、やはり、そういった戦い方を実現してくれるための監督は誰なのか、というところは、1つ、?監督がそれに匹敵する、値するという判断をさせて頂いております。あわせて、やはり?監督は非常に情熱家でございますし、熱い気持ちを持っている。
浦和レッズには、そういった思いというのはなくしてはならない。そういった1つの要因もございます。気持ちの面、そして監督としてのマネジメントも含めて、また、浦和レッズのサッカー、目指すサッカーを体現してくれるということを、堀之内SDのプレゼンと共に、当時、田口 前代表もおりましたけれども、当然、私も選定の場に在籍しておりました。
そんな中で、浦和レッズのチームを強くしてくれるのは?監督しかないという判断を下したというのがプロセスでございます。
Q:? 貴裁監督の実績であるとか、期待感というのが、今のこの状況とのバランスがとれていると判断出来るかどうか。
清水代表:まず、先ほどもお話ししましたように、浦和レッズの戦い方をしっかりと実現してくれるのは、?監督ということで判断しております。特に、いびつなバランスになるとか、そういった心配は、実際は持っていません、現場に対して。
先ほど述べたように、それ以外の部分で、クラブとして、しっかりと管理は“決して無いだろう”ということではなくて、クラブがしっかりと管理していくということは、忘れずにやっていきたいという風に思っています。ちょっと答えになったかどうかですが。
Q:クラブとして管理していく、サッカーに集中出来るように、現場・チームをサポートしていくというようなお話がありましたが、具体的にどのように対応していかれるのでしょうか。
清水社長:まず、根本的に、ハラスメントの防止という観点は、非常にクラブとしても日頃から取り組んでおります。?監督以下、現場管理という意味では、先ほどご説明したように、チーム管理という部門を作っております。そこが寄り添いながらということなんですけれども、我々、同時に昨年から、フットボール委員会とか、トップチーム委員会というか、そういった機能を設けております。
1週間に少なくとも1回、現場と話をする、経営陣が話をするという機会を持っています。まず、そこに、?監督も日頃から出て頂いて、クラブの経営側から含めて、いろいろなコミュニケーションをとりながら、そういったところの、我々自身が管理をしていくということは欠かさずにやりたいと思います。
また、これはクラブ全体のことも言えますし、いわゆる通報システムというのが、しっかりと我々根付いております。選手の契約に関しても、通報の窓口の連絡は、きっちりと当然させて頂いておりますし、そういったところに何かあれば、ということは、1つ、仕組みとして持っております。
さらに加えて言いますと、この特別大会の時に少しトライをしておりますけれども、臨床心理士をクラブにつけてございます。これはテスト的に、特別大会の時に実証しましたけれども、2026/27シーズンからは、正式に採用してまいります。
これは当然、クラブのサッカーという競技でパフォーマンスを一番に上げていくという、そういった観点はあるんですけれども、一方で、日頃からの、選手たちの競技にダイレクトな以外の部分、そういったところもケアを出来るような仕組みも、1つ、導入をしてございます。
たとえば、そういった機能を少し働かしながら、我々は、現場で起こり得るとまず考えた上で管理をしていくという、具体的な方法としては例を挙げますとそういった形になります。
Q:組織について、4月の株主総会後の会見で、社長専任アナリストという言葉が出て、これもセンセーショナルでした。
清水代表:社長専任アナリストというのは、少し誤解がございまして。私ども、トップチームの上におりますので、チームの状態とか、チームの戦い方とか、いろいろと組織をしっかりと客観的に見ていくというのを、社長以下、当時、我々、関係者が集まって、当然、チームにはチームのアナリストというのがございます。観点が違った、クラブ側の、いろいろな要望を調査してくれるアナリストというので。
たとえば、選手の市場環境の調査とか、そういったことも、やはり、我々、客観視をして、チームを管理したいという思いがありましたので、こういったところにしっかりと指標が必要だというところで、1人のアナリストに、そういった我々のオーダーについて、いろいろと指標を出してもらっているというのが正しい言い方になります。
決して社長の専属にアナリストをつけて、ということではなくて、客観視をする上で、1つの指標を作ってもらうためのアナリストに付いて頂いて、現場と話をする材料をしっかりと作ってもらう、そういうためのアナリストでございますので、決して社長の専属ということではございませんので、そこは誤解頂かないようにお願いしたいと思います。
Q:そういうのもあって、強化部の顔が見えにくくなっているのだが、堀之内SDが喋れないのではないか、強化の2重構造みたいな、憶測してしまわざるを得ないような体制になっているのですが。
清水代表:ご指摘はごもっともでございます。先ほど、私ども、発信の部分がやはり欠けているというところがありました。それぞれの部署、それぞれの役割から、しっかりと発信をしていくということは、今後、我々にとって、非常に課題でありますし、そこは解決をしていかなければならないテーマだと思っています。
堀之内SD、現場の責任を委譲しております。そういった中で、彼がファン・サポーターに対して発信をしていく、ということは、もちろん、大切だと思っています。今まで、少しそういった部分で発信をさせてこなかったという、クラブ側の責任もございます。私は、当然、彼を前面に出して、いろいろな考え方とか、そういったことを発信していく。こういう重要性は、今、非常に感じておりますので、おっしゃる通り、どんどんと発信をしながら、皆さんにご理解を頂くというようなところはお示していきたいという風に考えております。
・・・・・・