堀内陽太、サポーターや地域、スチュワードの応援を糧に狙うメンバー入りや試合出場
浦和レッズ後援会協力のもと、スチュワードの活動を体験した堀内陽太。
この9月、JR埼京線・与野本町駅の商業エリアにある展示ケースでは、クラブのホームタウン活動の一環として、『堀内陽太展』が開かれた。
これまで開幕に合わせた展示やサイネージで選手を紹介したことはあっても、選手単体で展示が行われたのは初めて。試合のプレー写真や、堀内がここまで参加したホームタウン活動中の写真が、ケースびっしりと展示された。
堀内は、大宮FC七里スポーツ少年団で育ち、中学時代はクラブ与野で過ごした。そして、そのプレーぶりが認められ、プロを目指して、高校時代は、浦和レッズユースに所属。そして2023年、トップチーム昇格をつかんだ。
ホームタウン本部の担当者は「かなり力を入れて、愛情を込めて展示しました。ホームタウン活動を一緒にやってきた回数も多く、ホームタウン本部としても、推しの選手。試合以外のところでも、地域と寄り添っている堀内陽太を皆様に見て頂きたい思いでした」と話す。“堀内愛”に満ちていた。ピッチを離れた場所でも、堀内が、彼らしく何事にも向き合っていたことが感じられる。
また、9月は、ナインティナインの矢部浩之さんがMCを務めるDAZNのプログラム『やべっちスタジアム』で『テク1選手権』が開催され、堀内が参加。Jリーガー全9選手が、自身の得意のリフティングを披露して視聴者投票となるが、最多票を集めて優勝したのは堀内だった。
今回、経験したスチュワードも全力だった。選手として、スチュワードが存在することは分かっていても、実際に、どのような活動をしているかまでは知らなかった。堀内は「試合前の、円陣を組む時にはロッカールームに戻って。試合が終わって、もう一度、合流して、スチュワードの皆さんに挨拶させて頂き、一緒に写真撮影しました。こういう方々に支えられて、1つの試合が成り立っているんだなぁと改めて感じましたし、感謝して、結果で恩返ししなくちゃな、と思いました」と話す。来場者に近い場所で動くスチュワードの活動に触れて、堀内は感じることが多かったと振り返る。
「スタジアムの中で声を掛けてもらい、嬉しかったです。僕自身、しっかりと試合に出て、まずはピッチの上でプレーを見てもらうのを第一目標にしなくちゃなと改めて思いました。陽太展も、生まれは与野ではないけれど、地域全体として応援してもらえるというのはすごく嬉しいし、もっともっと頑張っていかないとなと思いました」。
ホームタウン活動は、自身がサッカー選手であることを強く意識させるものかもしれない。チームは、マチェイ スコルシ?ャ監督が戻ってきた。マティアス監督の時は出場機会を得られたが、怪我人も戻ってきて、再びメンバーに入ることを目指す日々だ。
「運動量がすごく求められます。守備時では、ボランチがどこについていくとか、そういったチームとしてのルールとかがあって、この前のガンバ大阪戦で見せた守備の堅さはそういったところが表現できていたと思います。練習の中から、すごく意識して取り組んでいます。ただ、その中でも、ヘグモ監督の時に自分に身についた縦パスとか、ターンとか、前を向くとか、そういう積み上げてきたものは、しっかりとプラスアルファでやっていけるように、(ボールを)取ったあとの縦パスとか、自分がボールを持っている時に、どこを見るかとかはすごく意識してやっています。試合数も少なくなってきて、負けられない試合が続く中ですけど、1人の選手として、試合に出るというところに、しっかりとこだわっていきたい。これからの自分のサッカー人生にも、ここで1試合、途中からでも出場するというのがすごく大きな経験にもなると思いますし、1つの分岐点というか、そういったことにも繋がってくると思うので、練習から良いアピールをして、どこのポジションでも自分のやれることを全力でアピールしていければなという風に思います」と力強く、明確な目標を掲げた。
公開練習では、最終ラインに入ることも多い。自分の立ち位置をしっかりと捉え、前進する堀内の姿が大原サッカー場にあった。
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