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REDSPRESS EYES|2019年期限付き移籍選手紹介:山田直輝|レッズプレス!!

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2019年期限付き移籍選手紹介:山田直輝

今季、他クラブに期限付き移籍していた選手を特集。今回は、サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で湘南ベルマーレの番記者を務めた中村僚記者に、山田直輝選手を紹介してもらった。


転機は浮嶋敏監督の就任。シャドーの位置でチームをけん引
 

7月末に浦和から期限付き移籍で加入。2015年から2017年までの3年間を平塚の地で過ごした山田直輝にとって、湘南の一員になるのは2度目だった。「前回加入よりも覚悟が重い。すぐにでもこのチームの一員として試合に勝たせる力を示さなければいけない」と、合流まもない福島キャンプで語った。その言葉通り、復帰初戦となった第21節、アウェイでの磐田戦では途中出場から豪快なボレーシュートを叩き込み、チームを逆転勝利に導いた。この時点では、極めて順風満帆なスタートに見えた。しかしこの試合の直後に湧き上がったのが、?貴裁監督のパワハラ報道だ。結果的に、この報道に端を発した一連の騒動によって、?監督は湘南ベンチを去ることになる。

?監督を慕って湘南に再加入した山田も、その影響を大きく受けた。チームは山?凌吾と野田隆之介という二人のハイタワーで起点を作り、松田天馬が絡むという連携が活性化。後半からのジョーカーが山田という立ち回りだったが、監督不在のチームは徐々に攻守の基準を失い、山田の出番も限られていった。

転機は浮嶋敏監督の就任だ。第29節のアウェイ横浜FM戦以降は、6試合中5試合で先発。シャドーの位置で攻守を牽引し続けた。前線からのプレスの強度を保ち、そのために緻密なポジショニングとタイミングを見たファーストプレスを求める浮嶋監督にとって、山田の特徴は絶妙にハマった。また、攻撃では相手のライン間でボールを受けて落ち着かせることで、チーム全体を押し上げる時間を作った。FC東京戦での松田へのアシスト、広島戦でオウンゴールを誘発するクロスなど、目に見える結果を残したことも大きなプラス要素だ。惜しむらくは、好調だった終盤戦も負傷を押して出場し続け、最後の最後、徳島とのJ1参入プレーオフ決定戦でベンチを外れてしまったことだろう。

そしてこの冬、山田直輝は湘南への完全移籍加入という決断を下した。

(中村僚)

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