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REDSPRESS EYES|○○大好き!Jリーガー〜武藤雄樹編 《それぞれの勝負〜手応えをつかんだ瞬間》|レッズプレス!!

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○○大好き!Jリーガー〜武藤雄樹編 《それぞれの勝負〜手応えをつかんだ瞬間》

お正月特番として、【○○大好き!Jリーガー】と題し、選手の素顔を追っていくこのシリーズ。今回は、武藤雄樹編。第2回をお届けします。


レッズプレス!!ではRED S PRESS EYES特別版【○○大好き!Jリーガー】と題し、選手の素顔を追う。
今回は、武藤雄樹編。
2018シーズン、【背番号9】を背負い、勝利のために、常に献身的にピッチを走りまわり、味方をサポートし、自らもゴールを決める武藤が今、プライベートで気になって、気になって仕方がないという大好きな人、お笑いコンビ・インディアンスとの対談が実現した。
エピソード2は『インディアンスと武藤雄樹の共通点 その2』

RP:キーワードその2『プロ』。武藤選手は2011年にJリーガーになりました。


木村:僕らの結成は2010年ですよ。ただ、1回解散しているので。
武藤:えっ、この2人の間で解散があったのですか?
田渕:はい、実はもともと組んでいて、解散して。僕は「ミキ」というコンビの、お兄ちゃんの昴生さんと組んでいたのんですよ。
武藤:えええええええええええええ!観たい!!それも!!!
田渕:でもね、すごく楽しかったんですけど、2人とも喋りすぎて。「聴く」という技を知らなくて。お客さんも、今、どちらが喋っているのだろうとみたいな感じになって漫才が成り立たなかったんですよ、あんまり。その間にも、きむ(木村さん)が「戻ろうぜ」と誘ってくれていたから、昴生さんに「すみません、きむと戻ります」と言って、戻ったという。だから、元サヤなのです。
武藤:へえ〜。
田渕:随分、昔の話ですけどね。
武藤:芸人になります!と同じぐらい、それも自分で決められるということなのですね。一緒にやろう、というのも。会社に関係なく、自分で。
田渕:まず、コンビを組むのはOKなんですよ。
木村:武藤さんは、今は8年目ということですか?
武藤:そうですね。2019年で9シーズン目になります。
木村:僕らは、大阪でスタートを切っているので、東京に出てきたのは、ホンマに2年前ぐらいなんですよ。2016年。

RP:武藤選手は、2015年にベガルタ仙台というチームから浦和レッズに移籍を決断し、ここ、さいたまにやってきたのです。
田渕:移籍を経験されたのですね!
武藤:浦和レッズは5シーズン目になります。
木村:僕らは、武藤さんと近い時期に生活の場所を移していたのですね。
田渕:な、僕らは2016年の春なので。
木村:武藤さんの移籍は、ご自身で決めたということですか?
武藤:まず、浦和レッズからオファーを頂いて。
木村:すごっ!
武藤:もとのチームに残るか、浦和レッズに来るかという選択で。浦和レッズというビッグクラブで挑戦しようと決めて、移籍してきました。
木村:最初はやっぱりしんどいものですか?
武藤:急に環境も変わって、人も変わるじゃないですか。選手も、スタッフも。特に浦和レッズには日本代表クラスの選手がいて、そういう選手がそろうチームに入ったので、最初はどうなってしまうのだろうという怖さはありました。だけど今も、こうしてプレーできています。
田渕:素晴らしい。その怖いというのは分かりますね。場所が変わるのはホンマに怖い。不安。
木村:僕らも、東京に出てきた時、始めのころは、東京での仕事がないから、自分たちでフリーでやっている芸人にメールを打って、ライブに出させてもらうみたいな。
田渕:自分たちで探さな、ライブに出る場所がないんですよ。
武藤:そうなのですか。
木村:今は吉本から仕事をいただいて舞台に立っていますが、最初は、お客さんが数えられるほどの時もありましたから。
武藤:えっ……。
田渕:ホンマに、お客さんが片手で数えられるほどだったもんな。サラリーマン風の方が。
武藤:サラリーマン風(笑)
田渕:でも、その人数は少ないけれども、その時に自分の中で不安に思っていた感覚が変わったのです。その時のお客さんが、めちゃくちゃ良い反応を見せてくれて。あれ?東京に来て良かったかも、と思えた瞬間ですね。大阪時代、僕らは劇場に所属するまでにものすごく時間がかかって、オーディションにもずっと落ちていたんですよ。
武藤:そんな……。
田渕:そう、ずっと負けまくっていて。最後の方に劇場のメンバーに入ることができるようになっていて。でも、すぐに「東京へ行こう」というふうになったから、拠点を移すことを決断したけれど、「また、すごく苦労するんちゃうか」「ゼロからになっちゃうか」と思うこともあって。でも、お客さんの雰囲気が大阪と東京ではちょっと違ったというか、「あ、やっていけるかもしれない」と思えて。
武藤:1回のライブで、そう思えるってすごいですね。
田渕:そのあとに劇場に入れるようになったのですよね。そこからは、自分たちも驚くぐらいにいい感じにメンバーの中に入っていくことができて。ただ最初は、めちゃくちゃビビりましたよ。やっぱり行くのを止めようかなと思うぐらいに。

RP:インディアンスのお二人を後押しした方はいるのですか?
木村:行かせてくれなかったんですよ。大阪から東京に行くのは難しくて。大阪側としては芸人が減るから行ってもらいたくないという。で、ようやく決まったのが2016年の春だったんですよ。
田渕:周りの先輩とかも、全員が「東京へ行った方がええんちゃうか?」と言う人ばかりではなく、五分五分ぐらい。「絶対にお前たちは大阪やって」「東京?やめとけ」みたいな人もいっぱいいました。でも、僕らの「東京へ行きたい」と思うタイミングが一緒だったので、それが2015年の暮れのことで、春になったら行こう!と話をして。ホンマに無一文で出てきました。家もどうする?ぐらいの。
武藤:えっ?それで出てきた感じなのですか?
木村:最初は同期が東京にいて、その人の家に2週間ぐらいいて。そこから家探しをずっとしながら、バイトも決めてというイチからのスタート。
武藤:めちゃくちゃハングリーですね。すごい!
田渕:今思えば、わけがわからんけど、劇場が渋谷のほうにあるから、じゃあ、ネタ合わせも渋谷のほうでしようか?とか。ただ、相方が「先にカラオケ屋に入っておくわ」と言っても、カラオケ屋が山ほどあるからどこだか分からんくて。
木村:また、高いんですよ、東京の物価が。高い中でネタ合わせをして。
武藤:僕の場合はステップアップのための移籍だったので、周りからは「移籍しても出られないよ」という声がとても多くて。
田渕:そんなことを言われるんや。
木村:それは厳しい意見だ。
武藤:浦和レッズで試合に出られないんだったら残っていたほうが良いんじゃないかとか、行くならばほかのチームのほうがいいと言われていて。だから、僕自身もとても悩んだけれど、一番上に挑戦したいなと思って。
木村:すごいですね。その時は、ご結婚されていたのですか?
武藤:していました。その時にも、とても後押しをしてくれました。自分自身は、家で「行くか」「残るか」を考えてはイライラしたり、情緒不安定だったと思うんです。最終的には「ビビるな!」と「行かなければ(出来ないかどうかなんて)分からない!」と言ってくれたので、もうダメだったら仕方がないと覚悟を決めて、行くぞ!!と気持ちが固まりました。その言葉をくれたのは、感謝でしかないですよね。
田渕:すごいな、それは。
木村:怖いですよね。居場所を離れるのは。
田渕:自分で絶対に行くと決めていても、周りの意見がどうしても耳に入ってきてしまうんですよね。
武藤:そうなんですよ。
田渕:ブレそうになるんですよね。あったなあ、当時、そう思っていました。ホンマに東京へ行って良いのかな?と悩んだことは、何度も。でも、行きたいんやし、行こか、と。せやな、って。
木村:もし、ダメだったら辞める覚悟でしたね。
武藤:僕もです。そうだったら、僕のサッカー選手としてのキャリアはそんなものだったのだなと諦められると思って。
木村:そうですよね、絶対。
武藤:出ていかなければ、分からないものじゃないですか。チャレンジしてみないと分からないことだったから、しょうがないと。
木村:大阪におったら、いつまでも「いつか東京へ行ったら」みたいなという気持ちがあったんですよね。いつか東京へ行ったら、売れるんちゃうか?みたいな余力を残してもうているので。行って、ダメだったらダメやな、みたいなね。その判断がすごく難しいですよね。武藤さんの最初は?
武藤:最初はベンチスタートのような感じだったんですよ。
田渕:武藤さんが?
武藤:はい。何試合か経った時に、ライバルだった先輩が残念ながら怪我をしてしまい、自分に先発出場のチャンスがまわってきたんです。その試合でゴールを決めることができて、そこから自信がついちゃって。
木村:ああ、ええなあ。
武藤:そこから連続でゴールを決めることができて。
木村:すごい。
武藤:移籍1年目は、結果が出たりだとか、日本代表に入れてもらったりだとか、人生が変わった1年でしたね。
田渕:でも、その先発出場できた試合で結果が出なかったら、また違う立場だったかもしれないんですよね?
武藤:そうだと思います。
田渕:ゴールを決めることができたということで変わったわけですね。それはすごいな。
木村:むっちゃ緊張しましたか?先発出場の時は。
武藤:ここでやらなきゃという気持ちはありました。ホームの埼玉スタジアムという場所だったので、ここで絶対に。
田渕:良いところを見せなければ、と。
木村:それって、シュートを決めた時とかって、その時は実感はないものなのですか?試合中だから。終わってから「おお、俺、決めたな……」という安堵感になったのか。
武藤:僕の場合は、結構決めると、サポーターの皆さんが盛り上がってくれることもあって、興奮してくるので、僕を見てくれ!と。
インディアンス:アハハハハハハ
武藤:サポーターの皆さんのところへ走っていって、こんな感じです。(パフォーマンスの再現中)見てくれ!!って。
田渕:気持ちええだろうなあ。
武藤:FWなので、メンタル的に目立ちたがり屋というか。
田渕:俺も1回ウケるたびにやっていい?
(パフォーマンスの再現中)
田渕:漫才はちょっと止めるけれど。
木村:俺ら、常にスベっていますから。
田渕:そうか、そうか。それしかウケなくなる。
木村:そうか。すごいな。そういうのがあるんすね。そっか、皆さんがウォオオオオってなるのも、見てくれ!!という気持ちもあるんですね。
武藤:やっぱり、それまで一生懸命に練習をしてきて、それが結果として出ると、アピールしたくて仕方がないんですよね。
田渕:いいなあ。あのテンションを、俺らは味わうことはできないからな。そこまでの盛り上がりは出せないよな。
木村:無理だな。
武藤:いやいや。お二人はどのくらいの人数を前にやるのですか?
田渕:劇場のサイズで言うと、多い時は1000人ぐらい。あとは野外の大きいイベントだとすごい人数になりますが。サポーターの方はすごいじゃないですか。あの熱狂度というか。僕らの場合は、笑い声だから比較は難しいんですけど、あそこまで盛り上がってくれたら気持ちが良いだろうなと思います。
木村:たしかに、試合を見るとすごいなと思う。
(聞き手:レッズプレス!!ライター有賀久子)


《武藤雄樹》
1988年11月7日生まれ
神奈川県座間市
2015年浦和レッズ加入

《インディアンス》
田渕章裕(たぶち・あきひろ)
1985年年6月2日生まれ
兵庫県たつの市
木村亮介(きむら・りょうすけ)
1987年12月24日
大阪府
☆お知らせ☆
1月14日(祝・月)
『インディアンスってやっぱオモロイやんって再確認してもらう1日』
12時・13時45分・15時30分・17時15分 各回公演
大宮ラクーンよしもと劇場にて


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