(有賀久子)
WEリーグ、浦和は明日開幕!きょう誕生日、栗島朱里選手に聞く
2024-25 SOMPO WEリーグの開幕戦が土日にわたり、各地で開催される。3連覇を狙う三菱重工浦和レッズレディースはアウェイゲームからスタートとなり、9月15日(日)、味の素フィールド西が丘で、日テレ・東京ヴェルディベレーザと対戦する。18時キックオフ。
開幕戦を前に、12日(木)、チームは練習を公開し、紅白戦などを行った。
「かなり選手たちの目つきが変わってきた」「やらなければいけないという雰囲気が出ている」と語ったのは、楠瀬直木監督。田代久美子コーチ、中一尚斗フィジカルコーチに加え、新たに寺口謙介コーチ、内藤裕己GKコーチを迎え、国内大会のみならず、初のAFC女子チャンピオンズリーグに挑む。
菅澤優衣香、安藤梢、猶本光、そして開幕直前に水谷有希までもが長期離脱した。昨シーズンから移籍や引退でチームを離れることはあっても、昇格組のほか、加入があったわけではない。不安視する声もある。ただ、そこは楠瀬監督の、これまでと変わらぬ、ポジティブな考え方がチームを前進させている。無いものねだりではなく、余白、伸びしろとして捉える力だ。
8月末に開かれた会見では「違う選手が出ることで、また違ったプレー、新しいプレー、違ったコンビネーションがあったりとか、良いことばかりではないとは思いますが、今いる選手でできることがありますし、やっていかないといけない」「人がいないとか、足りないということもプラスに作用して、責任感が出てきて、今は1人も人任せにしていない、人のせいにしていないので、それを信じて戦っていかなければならない」と触れている。
今シーズン、まず注目して頂きたいのは、中盤の立ち位置だ。キャプテンを務める柴田華絵や栗島朱里について、楠瀬監督は「以前より、3メートル、4メートル前でプレーするところが多い。ゴール前のシーンはちょっと増やしたい」と求める。
きょう9月14日、誕生日を迎えた栗島は「昨シーズンと同様に、バランスをとる選手は必要だと思うので、自分は真ん中のポジションとして、そこをしっかりと見つつ、監督が言ったように、今シーズンは前めのポジションをとって、積極的に守備をしていきたい。そこから奪って、ゴールに繋がるプレーもしていきたいなと思います。(景色は)意識すれば、変わります。自分は、ピッチで感じとったものを、自分がプレーするとか、周りを動かしたりというのでやっていきたいと思うので、敵によって、そのプレーは絶対に変わると思うんですけど、そういった部分も含めて、チームのバランスをとっていきたいと思っています」と意気込む。
いよいよ開幕。いきなりのベレーザとの対戦となるが、栗島は「ベレーザが強いということは分かっていますが、強いから、とか、そんなんじゃなくて、勝った方が、強い。自分たちは結果を求めていきます。開幕戦はすごく重要だと思うので、今シーズン、WEリーグが始まる、その初戦を、しっかりと勝って勢いをつけたい」と頼もしい言葉。
「昨シーズン、たくさんの点をとって、観ている人が楽しんでくれた部分があるかなと思うので、昨シーズンに劣らないような、むしろパワーアップしたような、誰が出ても、同じようなサッカーができるようにプレーしたい。私たちは、日々の練習でしか積み重ねることができないので、まず、開幕戦にむけて良い準備を積んできました。1シーズンを通して、良いサッカー、楽しいサッカーをできるように頑張ります」と西が丘、そして22日(日)に控えるホーム浦和駒場での開幕戦にむけて、サポーターにメッセージを送った。
連覇を狙える唯一のチームとして、多くの選手が、昨シーズン以上の役割が与えられている。「主力選手が抜けた。もっとみんなが点に絡まないといけないし、みんなで守っていかないといけない(楠瀬監督)」。その言葉通り、個性の繋がりを、より強固なものにさせたい。伴う責任も重く、楠瀬監督が就任以後、ブレずに掲げている「(我々は)浦和レッズレディースであること」への意識は、さらに求められるだろう。
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