今月26日から開幕する2023-24WE LEAGUE CUP。その初戦となるジェフ市原・千葉レディース戦を前に三菱重工浦和レッズレディース(以下・浦和)はメディア向けの公開練習を行った。
練習場となるレッズランドは亜熱帯のようだった。
いきなり強烈な日差しが照り付けたかと思えば、突然の大雨に見舞われ、急にピタリとやむと、今度は猛烈な湿気に襲われるなど、目まぐるしい天候のなか、約1時間半、全体練習が実施された。
ニュージーランド・オーストラリア共同開催の女子ワールドカップでベスト8となった なでしこジャパンのメンバーとして戦った浦和4選手、高橋はな、猶本光、清家貴子、石川璃音はきょうから練習合流。
今月8日、左足関節内遊離体の手術を受けた塩越柚歩はランニングなど別メニュー調整。
(※先日、発表された来季し加入内定および特別指定選手の承認を受けた後藤若葉は練習不参加)
塩越以外、ケガ人はおらず、ほぼ全員が練習参加した。
いつものボール回しが終わったころ、緑のユニフォームを着た男子チームが突然、ピッチ内にやってきた。
取材に訪れたメディアはもちろん、現場を仕切る広報も寝耳に水。早速、広報が確認を取ると、この一団、埼玉大学サッカー部の面々。
その埼大と15分×3本のゲーム形式のトレーニングを行った。
埼玉大学サッカー部とは同じ時間で練習することがあり、両監督とも以前から、一緒にトレーニングができればと話しはしていたそうだ。
ただ今回の狙いは開幕前というだけではないようだ。
楠瀬直木監督は「男子のスピード感、ボールの飛距離など、徐々に慣れていかないといけない。ACLでもどのようなチームが出るかわからないなか、良い準備していかなければならない。そのことが案の定、その準備が欠けていたのでちょうどよかった」狙いを語った。
さて、注目はどんな布陣、メンバー、組み合わせとなるが、開幕前ということで事細かには伝えることはできない。
しかし今季の構想の一部がうかがえた。
そのひとつが昨季、センターバックを務めた安藤梢が前めのポジションでプレーしていたこと。
楠瀬監督は「後ろはいるので。黙ってでも(安藤選手が)FWのほうに出ていくので、じゃあ、もう前のほうで」と攻撃的なポジションでの起用を示唆。「結果も出してくれ、コンディションも仕上げてきている。素晴らしいと思う」と監督は安藤に全幅の信頼を置いている。
安藤自身も「ことしは攻撃的なところを見せたい」とし「まずは前線からハードワークする。そこからチームには良い出し手(パサー)がいるので前で出るタイミングを合わせてシュートシーンを増やしたい」と今季は『攻撃の安藤』が見られそうだ。
昨季はDFながら20試合で5得点。さて今季は?
「そこは欲を出さずに。得点王とは言わずに1試合で1得点という気持ちを持って臨みたい」と目標を語った。
また新加入の伊藤美紀だが、前所属のINAC神戸ではボランチではなく、きょうの練習では左サイドでプレー。見た限りではフィットしていた様子と楽しみなオプションが増えた。
今季はWEリーグ、WEリーグカップの連覇とともに皇后杯の3冠。さらに、ことし11月にはアジアNo.1の女子クラブを決定するAFC 女子チャンピオンズリーグ2024のプレ大会
AFCWomen'sClub Championship 2023 – Invitational Tournamentへの参加と大忙しとなる。
「ことしはチャレンジャーから追われる立場になるが大きな違いがある。実際、どうなるのか、口で言ってもわからない部分はあるが、そこで負けてはいけない」と楠瀬監督。
ケガによる主力選手の離脱のなか、始まった昨季に比べ、戦力を整えて迎える今季。
さらなる底上げ、さらなる強さが求められるシーズンとなる。
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